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おもちゃを作った日

何でも買える、すぐ飽きるでは困る。
壊れたら直して使うが、物を大切に扱う学びの真っ只中。

手作りおもちゃがあった保育園。
僕のお気に入りは、牛乳パックのぽっくりだった。

作り方を調べると牛乳パック6本分!
作ってほしいからと牛乳をたくさん飲んでいたっけ。
家の中でパカポコと遊びボロボロになるまで使ってくれたので、牛乳パックも本望だと思う。

絵心のない私は、僕から折り紙やら工作する機会が与えられたようだ。

できないとはいわない。
やるだけやる。
できなかったら、そこから考えればいい。

YouTubeを見ていた僕は、思い立ったように言った。

「あのさー、これ作りたいんだよね。でもカッターでやるところとか、できないところは手伝ってほしいんだ」と。

外の天気も良くないので、部屋で工作作りをしようと決める。

設計図らしきものはない。
私としては縦〇cm×横〇cmを2枚というような説明書が欲しいのだが、僕は動画で見たものを作りたい。

一度見て、雰囲気を確認。
二度見て、材料を確認。
三度見て、手順を確認。

きっちりやりたいけれど、かなりアバウトだ。
いいのか?これで。
トライアンドエラーでいくしかない。
まずは、完成品でなくハードルを下げて試作品の意気込みとしよう。

家にあるものを確認し、絶対必要な材料であるダンボールがないのでスーパーに買い物がてら貰ってくる。
ご自由にお持ちくださいがありがたい。

スマートボールマシーンを作ること5時間。
細部にこだわったとか、そんなことじゃない。
ビー玉が上手く発射できず、発射装置の設置に一苦労していた。
輪ゴムがキツすぎるのか伸びない。動画を見るとビー玉がスムーズに円を描くように回っている。

そうだった、これは試作品だ。

創意工夫、アレンジをガンガン加える。
他のサイトを見てマネすることもアリだけど、それじゃ答え合わせをしているようで自分でやった感が薄れるから嫌だ。
自力でやれるだけやる。

私が夢中になっていると、僕からオヤツの時間の催促。
やっぱりブレイクタイムは大事。

ここをつなげたい、もう少し角度をつけたい、アイデアがバシバシ出てくる。言っておくが、これは全く仕事ではない。

釘の代わりに小さなへこみを作ったところに、ボンドをつけた3cmの竹串をたくさん貼り付けて、最後に僕が点数を書く。
二人で達成感を味わい、寝るまでずっと遊んでいた。

翌日、天候が怪しいこともあって段ボール工作をする。
雨が降らないうちにダンボールを調達しようと思い、別のスーパーへ行く。

帰宅後、ダンボールの強度で厚さが違うことに気づく。

ダンボールの厚さの違い

お菓子が入っていたダンボールと、2リットルのペットボトルを入れたダンボールとでは明らかに違う。
今後スーパーで品出ししているダンボールを見かけたら、重さ当てクイズをやってみようと思う。

ちなみに、表と裏にあるダンボールをライナー、中の波型になっているダンボールを中芯という。
そもそも工作用のダンボールじゃないから、動画でみたようにできなかったのかもしれないし、正直よくわからない。

「まっ、自宅用だからいいか」

まずは完璧を求めない。
これにつきる。

輪ゴムを連結させたり、発射装置に穴を開けてゴムを通して竹串に巻き付け固定させたり創意工夫というか、何とか形にした。

そして翌日、ビー玉コースターの垂直バージョン作り。
これまた部品作りに勤しみ、あーだこーだ言いながら製作する。

ダンボールぐるぐる製作中

「ベタベタになっちゃうよ。下手すぎ、もうやだなー」

「くっついてるし、大丈夫じゃない?練習、練習!」

励まし、慣れてくると円になるように切り込みを折り曲げ、ボンドの塗り方も手馴れてきた。
塗ったら透明になるボンドもあるけど、持っている材料を使い切ってから買うことを伝えつつ、大小の穴を開けてビー玉の転がり具合を確認。

ひとまず完成!

小さなことでも出来た、やりきった体験が僕を成長させる。
成長の伴走者に見える景色、成長の尊さを知る。

私も凝り固まってはいられない。


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