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20231109 一つのものを使い込むことに憧れがあった

世の中、新製品というのはたくさん出てくる。
いろいろな商品にも世代交代というのがある。
特に、デジタル機器については、世代交代が早い。
10年前のものを使うというのは、そうそうない世界でもある。

自分の場合、新製品が出ると欲しくて欲しくてたまらないという頃合いがあった。
ただ、新しい商品が出たからといってお金があるわけではないので、買うことはできない。
だから、カタログを集めたり、雑誌記事を読んだりして、その製品の機能やいいところ、ダメなところを頭の中に入れて、その製品を手に入れた時にどんな生活が手に入るのかを空想するのが多かった。
新製品には技術革新があり、今よりも豊かな生活が手に入る。
そんな希望があったりもした。
しかし、そんな世界は、仕事をするようになり、そして自分の仕事で必要な範囲を理解できるようになり、経済的なバランスと必要十分な機能というのがわかるようになってきたことで、追い求めることがなくなった。
一通り揃えていくと、今、持っているもので十分なことが増えたのだ。

車雑誌やものを扱う雑誌などを読んでいる中で、一つの道具を使い続け、その道具が身体の一部になっているくらい、長年の相棒になっているという特集は昔からある。
新し物好きでありながら、そうしたものにも憧れる自分がいた。
そして、年齢を重ねてきた結果、そうしたものが自然と身の回りにある状態になってきたわけだ。
自動車など、モデルチェンジすれば気になってしかたなかったし、新しい車が欲しくなったものだが、今はそんな気が全く湧いて来ない。
逆に、今乗っている車を手放してしまえば、二度と手に入れることができないと思うようなところもある。
何せ、MT車なのだから。
丸8年乗っている。
来年、車検を取れば、自分が所有した車の中では一番長い期間乗っている車になる。

パソコンに関しては、自分の使う範囲がそんなに新しい分野を扱うことがなくなったことから、新しいものを追いかける必要がなくなった。
デスクトップパソコンについては、今年の初めに買い換えたが、それでも前のものも10年以上使っていたし、ノートパソコン類も10年以上が当たり前になっている。
iPhoneもXSなので、4年以上使っている(とはいっても、ちょうど丸4年を超えたタイミングで画面のガラスが割れて、AppleCareで新品と交換になったのだけど)。

カメラは、昔の憧れだったものを中古で手に入れることが増えた。
しかし、それももうぼちぼちしなくなりそう。
OLYMPUSのPENなどのマイクロフォーサーズ機を買ったことで、「ああ、これで十分だな」と満足したところがあるから。
自分の中で、肩肘張らずに使うことのできるものがカメラの世界でも手に入った。
レンズは資産になるから、今使っているのが今後壊れることがあれば、またボディを中古で安く買えばいい。
できるならば、もっともっと長く使うことができればいいのだけど。

こうした、製品のライフサイクルが長くなったのは、自分が歳をとってきたということの証みたいなものなのかもしれない。
何せ、新しく能力が開花するという状況はなかなか無くなっているのだから。
新しいことをチャレンジしたら、それに合わせたものを欲しくなるのだろうけど。
今の所、新しいことにチャレンジしていく感じはない。

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