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20210614 梅雨らしい落ち着かない天気

今日は、あまり状態が良くない。
睡眠の質が悪かったのが出ている。
気力がない。やる気が起きない。だるさがある。
夜半に雷が1時間ほど鳴り続けていた。
強い光と轟音の中で、眠ること自体が難しかった。
湿度も高く、蒸し暑さから不快な状態に。

そうして、うつらうつらしていると、いつの間にか朝になっている。
身体が重い。
しかし、外を見ると強い日差しが出ている。
ああ、大気の状態が不安定なんだな。

「大気の状態が不安定」とよく天気予報で聞くけれど・・・

よく、天気予報で「大気が不安定なため、落雷、にわか雨にご注意下さい」という言葉が出てくる。
これの意味をわかっている人ってどれくらいなのだろうか?
ちなみに、うちの家人はわかっていない。
まあ、気にしなくても天気予報さえ当たれば気にならないのかもしれない。
しかし、ちょっと理屈がわかっていれば、色々と対応できるもの。

逆に「大気が安定している」というのを考えてみれば・・・

待機が安定している状態を考えてみると、大気の状態が不安定というのが見えてきやすいかもしれない。
大気が安定しているというのは、一様な大気がどっかりと居座っている状態。
空気というのは、大きな塊としての性質を示すことがある。
空気があまり動かない状態だと、風もあまり吹かず、穏やかな天候をもたらす。
人と話をしていると、風という現象が空気の流れというのを理解されていないことに出くわすことが多い。
空気が動くから、その流れの力を風という自然現象として観測することができる。

空気が動くといろいろな現象が起こりやすくなる

空気が動くと、気象現象としていろいろなことが起こりやすくなる。
そして、天気の変わる一番の原因となる雲の出来方も、この空気の動きと関連している。
まず、風が上向きに吹く(これを上昇気流という)と、雲が発生する。
下向きに吹く風では、雲はできない。これが大前提。
例えば、山に向かって風が吹くと、山の斜面に沿って空気が上っていくことになる。
これだけでも、雲が発生することにつながる。
よく、「山の天気は変わりやすい」というのは、これが原因。
いくら晴れていても、風があって山にぶつかれば、どこかに雲が発生する可能性が高くなる。
次に、空気の中の温度差。
例えば、たまに「上空の高いところに寒気がやってくる」ことがある。
物理的性質として、温度の低いものは下へ、高いものは上へと動く性質がある。
同じ物質でできたものだと、温度が低ければ比重が大きく(重たい)、温度が高ければ比重は小さく(軽く)なる。
重たいものは下へ、軽いものは上へ行こうとするのは自然の摂理。
味噌汁のお味噌がモワモワと動いている状態もこの現象。
こういう温度差による流れを対流という。
暖かい空気の上に寒気がやってくると、この空気どうしが入れ替わろうとする。
かき混ぜられる。
温度差が大きければ大きいほど、この空気の動きは早くなる。
つまり、強い風が吹く。
下向きの風も強ければ、上空へ向かう空気も勢いよく上がる。
勢いよく上がる空気によって、雲が発生する。
暖かい空気と冷たい空気の動きによって雲が発生することが多いのが、日本近辺。
温帯に属する日本は、どうしても北側に冷たい空気、南側に暖かい空気が存在し、その境界になりやすい。
日本列島を挟むような大規模な暖かい空気と冷たい空気はすぐには混ざり合うことがなく、境界を作ることになる。
この境界を、「前線」という。
梅雨の時期は、この境界が日本列島の上にずっとある状態になる。
だから、雨が多くなる。

今日の大気の不安定さは・・・

今日などは、基本的に冷たい空気の範囲にいるのだけれど、日中は太陽の光が強く照らして、地上が暖められる。
そうすると、この地上の熱によって暖められた空気がたくさんできる。
この暖められた空気が上空へ向かって上がり出すと、これまた雲ができる。
こうした場合の雲によっての雨は、一時的な雨になることが多いので、「にわか雨」と言われるものになる。
夏の終わりの夕立はまさに、この現象。
徐々に上空に秋の冷たい空気が入ってきたものと、日中の強い日差しによって熱せられた空気の温度差で空気が動きやすくなる。

そう、空気が動きやすい状態、これが「大気が不安定」ということ。

雨が降り出す直前は・・・

空気が大きく動くと、雲ができて雨が降るかもしれない。
どこで判断すればいいかということになる。
それは、冷たい風が吹いているかどうか。
冷たい風を感じる状態というのは、それまで地上付近にいた暖かい空気が上空へ上がっていき、上空にあった冷たい空気が降りてきて入れ替わったということ。
それだけ、大きな空気の入れ替わりがあったということ。
たいてい、雲が発生しているはず。
高いところまで空気が上がる状態だと、背の高い雲(入道雲・積乱雲)ができているはず。
そこに、冷たい風が吹き出して、気温が一気に下がったりすると、にわか雨がやってくる可能性が高い。
上空で急速に雲ができたりすると、その摩擦で電気が溜まり、雷が発生する。

外にいる時にこうしたことを判断できると・・・

天気予報というのは、ピンポイントで予報することができない。
周りの地形などによっても違う。
情報として、「大気が不安定」という言葉があるとすれば、上空に冷たい空気が流れ込んできているということになる。
そんな中で、日中の気温が高くなったりすると、雲が発生しやすくなる。
そうしたことを頭の中に置いておくと、天気の変化を自分で予想して、対処すれうことができる。
特に外で活動している時などは、早め早めの判断ができる。

自然の法則を活用できると・・・

自然にはある程度の法則性がある。
その法則性を知っているか知らないかでも、受ける恩恵も違いが出てくる。
活用できれば、なお恩恵は大きくなる。
洗濯物を外に干すか、中に干すか。
朝、外が晴れているからと表に干して、にわか雨にやられて変な匂いがついてしまったり、もう一度洗濯し直す手間というだけでも、大きな違いがありそう。
こうした差は結構大きな違いだと思う。
何事もそうだけど、教養を身につけて活用力を身につけることの大切さをこんなところからも思い知らされる。

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