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20220619 小さなフォーマットだからって食わず嫌いをしていたことで

オールドデジタルカメラは、家電製品みたいな扱いをされていることもあって、古いものは二束三文の値で取引されている。
しかしながら、オールドデジタルカメラだからといって、そんなに無茶苦茶性能が悪いというわけではない。
だから、普通に使える。

確かに、新製品となるとできることは色々増えるのだろう。
しかしながら、そこまでの使い方をカメラでするのか?と言われても、正直しないのは目に見えている。
だから、普通に使えるものがちょうどよくなる。

そうして、自分にあったものをヤフオクやメルカリなどで探すようになった。
実際に、中古のデジカメを手に入れるようになったら、それだけでも世界が広がったり、自分の思い込みや偏見というものがあったことに気付かされる。

まず、食わず嫌いだったのは、ニコン。
これは、AF一眼レフを購入しようかどうしようかと悩んでいたときの耳学問が完全に思い込みを作ってしまった感じがある。
かといって、90年代に真面目にMFの一眼レフを作っていたのは、ニコンとペンタックス、オリンパスの3つくらい。
そうなると、やっぱりニコンを選択してしまうところがあった。
だからMFの一眼レフはニコンを買っている。
しかし、だからといってAF一眼レフを購入するときにはEOSを選択することになる。

でも、世の中が変わり、ネットでの情報が沢山手に入る時代になり、自分とよく似た使い方をする人の発信などにふれることが多くなった。
そういう人の選択する機材とそこから得られる画像、写真を見ると納得しやすくなる。
そうしたことの積み重ねで、抵抗感が薄まったことから、ニコンを手にしてみると、どっぷりとハマってしまった。
もし、次に新品を手に入れるようなことがあったら、絶対にニコンにしようと思っている。

そして、もう一つ食わず嫌いがあった。
それは、ミラーレス一眼。
しかも、マイクロフォーサーズ。
知人がオリンパスのE-M5を持っていて、それを貸してもらったことがあるのだけれど、どうも自分には使いづらかった。
それが、さらなる食わず嫌いのきっかけになってしまった。

しかしながら、ある時PENデジタルに触れたときに、「なんとちょうどいい感じなんだろう」と、驚いた。
そういえば、田中長徳さんが今でもPENの初代を使っているのを読んで、さらに敷居が下がる。
中古で探してみると、そんなに高くない。

で、実際に手に入れて使い始めると、ものすごくちょうどいい感じがすごくある。
いまでは、ほとんど毎日持ち歩いている。
4月末にギャラリーバウハウスのエントランスを撮ったものも、PENデジタルだった。

カメラはデジタルかどうかというのも馬鹿げた論議だなぁと最近は思うのだけど、それぞれのカメラのいいところを見つけて、自分に合わせて使うことができるものならば、どんどんと使えばいいなぁと言う感じになって来ている。
その際の選択肢は、新品に限らないでいいということもある。

CCDセンサーの色の出方はCMOSセンサーでは無理があったりするわけで、そんなこともオールドデジタルカメラの魅力だったりする。
じゃあ、CMOSセンサーが悪いのかというとそういうわけでもない。
それぞれの個性。

食わず嫌いの意識が出てきたら、まずその食わず嫌いの自分を疑うほうが、より広い視野が得られるかもしれないと思うようになった。

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