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20210225 森が切り開かれていくのを見て・・・

いつもウォーキングをするコースの途中に、結構大きな森があった。
「あった」としたのは、既に過去形になりつつあるから。

生えている木は、どれもこれもかなり背の高いものだったけれど、見事に重機が入ってきれいに切り倒し、下草ももうすぐ刈り終わって、一部では地層も見えている。
あっという間だった。

春から夏にかけて、ここのそばを通るのがとても楽しみだった。
というのも、ウグイスの鳴き声が谷の地形の中によく響いていたから。

春先のなんだか下手くそな鳴き声から、だんだんと自信を持って鳴いているようすへと変わっていくのも楽しみの一つ。
一羽が鳴くと、それに呼応するかのようにまた違ったところから鳴き声がしてくる。
そんな鳴き声も、今年は聞けないのだろう。

工事現場の入り口の看板を見ると、かなりの一戸建てが建つようだ。
自分が今のところに引っ越してきたときには、あちこちに森があったけれど、どんどん切り開かれて、新しい家が建っていく。

森が切り開かれていく様を見るのは、なんだかつらい感じがする。

しかし、身勝手なものだなぁとも思う。
自分が住んでいるところも、かつては森だったのだから。
切り開いて、住む場所として整地し、そこに建てた建物に住んでいるのだから。

かくして、自分中心に物事を捉えてしまうわけで、ものすごく主観的でもある。
そうして、人間はいろいろな業を背負っているのかもしれないなぁ。

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