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20220610 「ああ、これじゃない」感

今日は、ものすごくお腹が空いた状態で職場を出た。
昼食がとても軽かったので、お腹が空きすぎて仕方がない状態。
しかも、週末まで頑張ったこともあり、かなりヘトヘト。
疲れてしまって、夕食を作る気力もない。

もう、こうなったら食べて帰ろう。

そして、気分はラーメン。

実は、先週の日曜日、伊丹十三監督の「タンポポ」を見てしまった。
それに、ここのところ藤子不二雄Aさんが亡くなられてから漫画道を読み直していたこともあり、「ンマーイ」とラーメンを食べるシーンも頭の中をぐるぐるしていた。
だからもう、必然的に美味しいラーメンが食べたくて仕方がない状態になっていた。
しかしながら、平日仕事に気が紛れているとそんな気分は抑えられるのだが、今日は押さえ込めなかった。

そこで、いつも乗り降りする駅の商店街の中に、病気になる前に食べに行って、確かとても美味しかったと記憶しているラーメン屋に行くことにした。

行ってみると、お店は空いている。
「まだ、明るいし、飲み屋からの帰りに食べていく人が多い店だしな。空いていてラッキー」という感じで、店に入る。
このラーメン屋の一番ベーシックなものを食べることにした。

そして、一口食べて「ああ、しまったぁ」となる。
これじゃない。

まず、今日はラーメンなら何でもいいわけではなく、中華そばが食べたくて仕方なかったということに、この店のラーメンを人すすりして気付く。
透き通った醤油のだしに、かすかに油が浮いている状態、卵麺にメンマ、チャーシュー、ナルト、そしてのりかわかめの海藻類がのっているといい。
そういうラーメンが食べたかったのだ。
インスタントラーメンでいえば、マルちゃん正麺の醤油。
そんな感じ。
というか、今更ながらマルちゃん正麺の醤油を買って帰って作れば良かった。
その方が、遙かに食べたいものとマッチしている。

それから、3年ぶりに出かけたことや、前に食べたときの印象がとても良かったことなどから、その店を信用しきっていたのだけど、味が落ちている感じがして、感動がなかった。
3年前は、どんなタイミングでいってもお客さんがいた印象で、表に並んでいるということはしょっちゅうだったはずなのに、今日は誰もお客さんがいなかったのも、確かに引っかかっていた。
お客さんの足が向かない味になっちゃったというのが、残念ながら正直なところかもしれない。
変にスープが臭く、チャーシューは全く味がしない。
暖かいラーメンに冷たいメンマとチャーシュー。
今、冷蔵庫から出しましたよといわんばかりのトッピング。

色々な意味でショックを受けている。
せっかく、堕落したものを食べることにしたのに、これが美味しくないとなると、罪悪感だけが強くなってしまう。

なので、帰って来てからトマトを1個切って、塩をかけて食べた。
こちらの方が遙かに美味しかった。

しかしながら、そんなにラーメン屋に詳しいわけではない。
ましてや、知っているラーメン屋は、ここ最近のはやりかこってりしたものが多い。
澄んだスープのお店というのに出くわさない。

こうなると、余計に中華そばと言われるラーメンが食べたくて仕方ない。

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