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#3 手間と不便

エアコンより扇風機が好きだ。フローリングより和室派だし、サブスクで済ませるんじゃなくて良い物はレコードやDVDとして自分の傍に置いておきたい。あと珈琲は自分で煎る方が美味しく感じる。もちろん書籍は紙派であるしこだわりは間違いなく強い。


近年の様々な発展の中で「便利さ」というのが非常に重要な立ち位置にあるような気がする。
確かに将来空飛ぶ車が完成して渋滞が無くなったら良いなと思うしスマホ1つあれば身軽に外に出ることが出来る。便利であることの恩恵を日々の暮らしの中で感じざるを得ない、それに全力で乗っかっている自分もいる。


だからこそレトロな物の「不便さ」にどうしようもなく愛おしさを感じることが出来る。
不便さというのは少し違うかもしれないが最新のものでは決してかかることの無い手間が愛おしさを生んでいるのだと感じる。


デジタルでは省くひと手間の時間をアナログでは感じることが出来る。カップラーメンを待つ3分間みたいなものかもしれない。
私にとってその時間は生活をより優しく感じられる緩衝材のような非常に大切な存在だ。

自分にとってのやさしい生活の為の心得的なお話でした。

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