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9日目:日陰者になりたい

2023年7月27日木曜日
2023年が終わるまであと157日
天気:地獄の暑さ、救いの夕立
今日の生き方について:新しい服を着てウキウキ
食事について:学食のチキン竜田があげたてだった
今日の健康状態:いざゆけ深夜テンション

9日目:日陰者になりたい

誤解を解いておこう。犯罪を犯すつもりはないし、隠れ忍ぶ謂れもない。私がなりたいのは日陰者(物理)である。なぜか。外が暑いのだ。アスファルトはもはや鉄板。私は肉になった気分である。じりじりと確実に焼かれている。焼肉に行っても焼きすぎた肉は網の端のほうに逃すと思う。それと同じ。私も日陰に行きたい。

夏は好きかどうか。私は嫌いと言わざるを得ない。殺しにかかってくる季節をどうして好きになれるだろうか。もちろん、この焼肉の権化の夏にも、いいところがいっぱいある。海だとか山だとか花火だとか、いろんな催しがある。まだ学生の身空としては、夏休みという甘美なお¥ものだって存在する。だがしかし天秤は傾かない。夏、てめーはだめだ。「私の生命を脅かすててめーだけは許せねえ」という気持ちのみが心に苦ぶっている。焼肉後の炭みたいに。

日陰で暮らしたい。借りている家はエアコンが効かないため、灼熱地獄である。蒸し焼き場である。だから、外の日陰で暮らしたい。風があれば日陰の方が涼しい。夕方になれば夕立が降ってくれる。そうしたらもう、慈雨だ。ゲリラ慈雨だ。一気にアスファルトを冷やして、涼を運んでくれるだろう。

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