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空通信vol.47_【姫路の大学生が送る】姫路の魅力発信インタビューvol.10【ヒメジガハハゲストハウス】

「いろんな人と出会ってほしい。いい出会いであっても、悪い出会いであっても後々になるととてもいい経験やいろんな形でお世話になることもある。自分の勉強にもなる。いろんな世界を知っておくと、将来の選択肢も増えていくと思うんです。」

皆さんは、”ゲストハウス”を使ったことはありますか?

正直、筆者の僕は国内外問わず”ゲストハウス”で宿泊したことはありません。海外に行ったのも、大学の卒業旅行で行ったきり、約10年は海外旅行には行っていません。

旅行に行く際には、いつもホテルを使用していたので、ゲストハウスに泊まる事は1度もありませんでした。

今回、私の主催するセミナーがきっかけで、姫路城前にある『ガハハゲストハウス』のオーナーである松岡さんにインタビューをさせて頂く機会を頂きました。

”ゲストハウス”のことを何も知らない私に、松岡さんは持ち前の明るさと話しやすさで迎え入れてくださいました。

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『ガハハゲストハウス』は今から10年前の2011年11月にオープン。同じ場所で定食屋さんを営んでいた方から物件を購入し、約11か月の工事期間を経て開業されたそうです。

「この場所を見つけるのに、姫路駅周辺の物件を50~60件見ましたよ」

今から10年前といえば、なでしこジャパンがW杯で優勝した年。スマホも普及し、グローバル化が進んではいたが、地方都市において”ゲストハウス”という主に国外の方が多く利用する宿泊文化はまだまだ浸透しておらず、物件の協力を得るのにも大変だったと当時を振り返っていました。

オープンしてからも、山あり谷ありの状況は変わらず、日本を代表する観光スポットである姫路城が50年に1度の大改修を行っていたのも、ちょうどこの時期。
数年は観光のお客様が来られたそうですが、ネットで姫路城改修中の情報が出回ると、状況は一気に悪化。観光のお客様の宿泊はパタリと止んでしまったそうです。

その時に助けてくれたのが、姫路の地元の方々。”ヒメジガハハゲストハウス”を利用してイベントを行ってくれたことで、地域の方々に知ってもらうことができ、使ってくださる方も出てきました。

古民家を改修した店内は、天井や細部に古民家感を残しながらも、松岡さんが好きな色とりどりの家具や雑貨が彩っています。宿泊施設でありながら、非日常感と日常感が混在する”ここだけ”のゲストハウスです。

インタビューする前に少し世間話をさせて頂いたのですが、どこか懐かしい雰囲気に包まれて一気にリラックスした気持ちになり、少し眠くなってしまったのはここだけの話。

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「もともとゲストハウスは、老後にやりたい事だったんです。それを前倒しにしたんですよ。」

松岡さんは中高を姫路で過ごし、関西学院大学へ進学。その後、得意だった英語を活かしマレーシア航空へ就職するも、「番組制作がやってみたい」という学生時代の想いを捨てきれず、番組制作会社へ転職。そこではADやディレクターの仕事を経験し、その後、(財)大阪二十一世紀協会(現在は公益財団法人二十一世紀協会)へステージチェンジ。

公益財団法人二十世紀協会:関西の経済界が中心となって運営する内閣府所管の公益財団法人”

大阪二十一世紀協会の方針変更により退職し、姫路に戻りゲストハウスをオープンさせた経歴をお持ちの方です。

元々バックパック旅行が好きな旅人という事もあり、ゲストハウスをしたいと思ったのが、協会に在籍していた時。その時は老後にやりたいなーと漠然と考えていたそうです。

ですが、協会の方針変更により退職せざるを得なくなり、「自分にできる事と自分ができる事」を考えたときに、老後に考えていたゲストハウス事業を”今”やろうと思い立ったと語っています。

ゲストハウス事業を起こす際にも、人脈や商圏の広い大阪と地元である姫路で迷ったそうですが、姫路でのボランティア活動を通じて、人脈ができ姫路での開業を決意。

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「ゲストハウスは面白いですよ。いろんな国や経歴の方が来るのでお話をしていて、体験したことの内容なお話をたくさん聞けるんです。」

姫路のゲストハウスのお客様は、もちろん地元の方もいますが、遠くから姫路へ来た際に使ってくださる方が圧倒的に多い。

私も興味本位で「一番遠くから来たお客様はどこから来ましたか?」と聞いてみたところ、

松岡さん「んーブラジルかアフリカかな?」
私「…地図でしか見たことない国ですね!笑」

本当に遠くから来ているお客様もいれば、
「世界を股にかける大型船舶の女性船長」
「天文学専攻の学生による”ブラックホール”の話」
「火星探索にチャレンジするポルトガルの方」
など人生の中で中々お話を聞くことができない方々と出会うこともできるそうです。

「これがゲストハウスをしていて楽しいところだし、頑張って続けたいと思う要因」になっているそうです。

特に「天文学専攻の学生による”ブラックホール”の話」は今、ゲストハウスと並行して松岡さんが行っている『ジョブタネ※詳細はウェブサイトへ』に繋がっています。

名称未設定のデザイン (54)

姫路のディープでローカルな魅力に出会い、一味違った姫路を味わっていたけるよう、ヒメジガハハゲストハウスを使っていたいた方へ『勝手にコンシェルジュ』も意識的にやっているそうで、松岡さんがおススメする姫路のお店や観光スポットも教えて頂けるそう。自分も楽しみながら本当にお客様を思うゲストハウス創りをされているんだなと感じました。

また、松岡さんがこの記事を読んだ学生さんへ伝えたいことが、冒頭の1文になります。

宿泊をしながらも”自分を変える出会い”があるかもしれない、それがここ『ヒメジガハハゲストハウス』です。


◆◇◆◇◆店舗情報◆◇◆◇◆◇
店名:ヒメジガハハゲストハウス
住所:〒670-0912 兵庫県姫路市本町68 本町商店街内
電話:079-227-6994(深夜の電話は不可)
HP:https://himeji588.com/
Twitter:https://twitter.com/himeji588

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