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UFOや高次元存在の正体とは!?   脳機能の使い方とコンタクト        ―その2―

(※今回の記事は前回の記事からの続きになります。)

地球外生命体(UFO)との遭遇体験と、スピリチュアルや非二元、ワンネス体験の共通点

「エイリアン・アブダクションの深層」という本があります。

この本の著者ジョン・E・マックさんは、

『1929年 ニューヨーク市生まれ。ハーバード・メディカル・スクールの正教授。
80年代には、カール・セーガンらと共に学者団体を組織して 核兵器廃絶運動に取り組む。2004、英国T・E・ロレンス協会の招きで渡英中、ロンドンで交通事故により死去。本書が事実上の遺作となった。』

という経歴の方です。本書は、

「アブダクション体験が、少なくとも最初はどれほどトラウマ的なものであっても、私が共に研究した体験者たちの全員が実質的に、その中に霊的な力、または人格的な変容をもたらす潜在的な力を見出している。」「エイリアン・アブダクション現象は、臨死体験や、ミステリー・サークル、多くの種類の幽霊現象、ヒーリングの説明しがたい力、そして超心理学など、私たちの地上的現実を支配している三次元宇宙を超えた宇宙的リアリティが存在することを私たちに認めるよう強いる、多くの現象の一つである。 これらの領域には、それにアプローチする方法が様々であるのと同じく多くの名前があるようである。『内在秩序【暗在系】』『不可視の世界』『他次元』』トランスパーソナル』または『ダイモン的現実』などはその例である。」 「なぜこの研究がハーバード大学当局、そして学界(他分野も含め)の正統派からそれほど疎まれたかは理解に難くありません。UFOや宇宙人それ自体が公式には『存在しないもの』とされているのに、それに誘拐されて様々な体験をしたなどとは狂気の沙汰で、控えめに見てもそんなことを言う人たちは精神病の類に違いないと(世間の人たちは概してもっと柔軟な見方をしていますが)、正統派の科学的合理主義者たちは考えた、あるいは「考えたかった」からなのでしょう。」 (以上、本文より)

というような内容です。

非常に惜しむべきことは、この本の翻訳が非常に読みずらい。内容はとても興味深いのに、翻訳の正確さを優先したためなのか、高校生が英語を直訳したかのような不自然な日本語のようになっており、全然頭に入ってこない。

もっとわかりやすい翻訳本であれば非常に助かるのに…というのが私の正直な感想です。翻訳をやり直して是非再出版されないかと期待したいところです。

まあ、それはさておき・・・

この本は、実際にあったアブダクション体験を集めて考察しているというような体裁です。その中での異次元存在(地球外知的生命体)との、興味深いコミュニケーションについて紹介し、考察したいと思います。

宇宙人は非局在的な存在

本書p323にある、バーナードという方の体験談です。バーナードさんは、灰色っぽく〔逆〕三角形の顔と尖った顎を持っていて、「コモド・ドラゴンのよう」な地球外生命体と考えられる存在と遭遇します。

それは、よく言われるレプテリアんのような存在なのでしょうか?

そしてバーナードさんは、その存在達に「君たちはどこから来たのか」と尋ねます。

すると彼らは「われわれはどこからくるものではない」と言います。この返答にバーナードさんは困惑します。それは彼らがどこから来るものではないとすれば、それは彼らが「あらゆるところに存在する」ということになると感じたからです。

バーナードさんは、それらの地球外存在について

『具体的な場所やイメージ、形態の世界においては、星からやって来る存在というように説明すればよい。                                 しかし、他の仲間(バーナードさんの知り合いなど)に、どこにも存在せず、かついたるところに存在する実体という考えをどうやって説明すればいいのだろう?実際、もしもこれらの存在がどこからもやってこず、いたるところに存在するのなら、その場合、おそらく私たち皆が彼らの子孫だということになる(本書p327より)』

と考えます。

バーナードさんは言います。

「あなたがどこから来るのでもなくあらゆるところから来るのなら、空間と時間は存在しない。私たちは自分自身を新たなレベルに適合させるよう仕向けるのです」1998.3.10

非二元と「どこにも存在せず、かついたるところに存在する実体」

私はこの「どこにも存在せず、かついたるところに存在する実体」という描写に興味を抱きました。

この表現は非二元や悟り、スピリチュアルでのワンネス体験を彷彿とさせる文章だからです。

意識が拡大し、最後には非二元の状態になると、「私」という自我はもはや意味は無くなり、自分の存在は「ここやそこ」という一定の場所にいるわけではなく、「いつ」という時間にも縛られない状態になります。

それは、局在的な存在から非局在的な存在への移行ともいえるでしょう。

TVやラジオを例として、日常生活での非局在的な現象

時間と空間を超えた非局在的な現象としては、身近な例としては「ラジオ」があげられるでしょう。

ラジオは電磁場のある一種の周波数のことです。その特定の周波数にラジオ機をチューニングすると、聞きたいラジオ番組を聞くことが出来ます。

バラエティのラジオを聞いていて、ニュースが聞きたくなったら周波数を調整するダイヤルを変更することでニュースが聞けるようになります。

ラジオの電磁波は、どこにあるか?と言われても答えられません。

答えは「どこにでもある」ということになります。(ここでは電波が届かないということは、説明の本質ではないので除外します)

こちらが周波数を合わせることで、その番組と「出会う」ことが出来ます。

この現象はTVでも同じことが言えます。TVのチャンネルを合わせると、見たい番組がTV画面に現れます。

私たちの脳は、TVやラジオの受信機と同じで、心身のチューニングを合わせることで「私」という自我がTV番組の様に肉体を通して表現されるわけです。

ラジオやTVの存在価値は、その視聴したい番組であり、外枠のTVやラジオ機器ではありません。

そのTVやラジオから流れる番組(「私」や「あなた」という記憶で出来た、人格など)が電磁波に乗った情報です。

では電磁波とは何なのでしょうか!?

光は「電磁波」の内の一種

「光」は「電磁波」の内の一種です。

私たちは5感という窓を通してこの世界を知覚し、実体があるかどうか、ということを見極めます。

その5感の情報の中でも視覚情報は全体の知覚の割合の80%を占めるといわれています。

電磁波で出来ている情報の中の「光」の部分を視覚で捉えて、世界を認識しています。

電磁波の光以外の情報は味覚、触覚、嗅覚、聴覚という他の感覚器の情報処理で捉えることで、さらにこの世界を、生き生きとした世界として体感します。

この5感以外にも様々な情報がありますが、人間はその中のわずかな周波数しか捉えることはできません。

つまり人間の限られた知覚の窓では、世界をあるがままには捉えることは出来ないのです。

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人間はTVやラジオのような受信機

宇宙シュミレーション仮説やホログラフィック宇宙論という仮説では、私たちが今ここで体験している物理宇宙は全てプログラミングされているホログラフィックであるということです。

この神羅万象は、物理的な表現で言えば、電磁場のような何らかの「波動」として表現できます。

その波動の世界の中に、人間の脳という受信機があります。

この受信機には「意思」というダイヤルがあり、その意志が何にチューニングを合わせるか、ということで現れるホログラフィックな実体が生じてくるということです。

ラジオは音声のみを表現する機器。TVは音声と画像の2次元を表現する機器。最近では3D,4D映像が開発されていますが、この宇宙はさらに高次元のホログラフィックででできた「情報の場」です。その情報の場を受信するのが、人間の身体ということになります。

この情報の場を物理的に表現すると電磁波の場ということになります。

今この文章を読んでいるということは、この文章を読もうとする「意思」というチューニングがそのように設定されているので、スマホやパソコン画面にうつるこの文章と、周囲の様々な状況がホログラフィックのスクリーンに投影されるかのように、現実という世界に現れてきているということです。

どこかに行きたい、誰かに会いたい、ああしたい、こうしたい・・・という「意思」というダイヤルを合わせ続けることで、意図するホログラフィック現象が展開されます。

そしてこのホログラフィックには時間と空間が存在するということです。

鍵となるのは意識の状態

いくら場所や人、物とのつながりを持ちたいという意志があっても、お酒を飲んだ酩酊状態であったり、疲労していたり、強い眠気があるような意識状態では、ラジオに雑音が入るようにその立ち現れてくるホログラフィックも乱れてしまい、場合によっては全くチューニングできません。

これと同じように、地球外生命体や、天使、精霊、などといった存在とのコミュニケーションにおいては、それ相応の意識状態が無いとコミュニケーションが取れません。

脳は受信機としての役割がありますが、どの世界に受信しやすいかということは先天的な能力と、後天的な訓練の結果により大きく左右されるように感じます。

誰しもが、幸せで、明るく、希望に満ち、喜びにあふれた世界にチューニングしたいと思っても、現実はなかなかそうならないのは、自身の脳の受信機能がぶれていたりしている可能性があるのかもしれません。

また、ラジオやTVもその使い方や価値が分からない、1000年前の人々にとっては、単なる邪魔な粗大ごみにしかならないように、そもそも自分の脳機能とホログラフィク宇宙との関係性を知識として知らなければどうしようもありません。

従って、脳と心、意識について知らなければ、それは状況によっては殆ど使い物にならないガラクタになってしまいます。

一説によると人間の脳は97%は眠ったままであると言われています。これは、まだ受信機としての脳と心、意識の扱いが理解されれ、使われていないためであるとも考えられます。

脳がTVやラジオに例えられると、その番組を選択するリモコンやダイヤルの調整機能は、「メタ認知機能」という瞑想や禅などで訓練される「気づき」の力です。別の言葉で言えば「客観視」とも言えます。

その3に続く


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