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複数への呼びかけFolks!とGuys!の違い

こんにちは。英語学習YouTubeを配信しているSORA ENGLISHの、SORAと申します。

2020年アメリカ大統領選挙で当選確実となった、民主党候補ジョー・バイデン氏のスピーチをお聞きになった方は多いと思います。

そのスピーチの一部を解説した動画をYouTubeにアップしたのですが、長くなりすぎたので、カットした内容をnoteに上げておこうと思います。

それは、バイデン氏が使ったFolks!という呼びかけについてです。

Folks, the people of this nation have spoken. They have delivered us a clear victory. A victory for 'We the people.'

folksは、「皆さん」という意味ですが、ladies and gentlemen がかしこまった印象なのに対して、親しみがこもったカジュアルな表現です。

呼びかけではなく、一般的に「人々」peopleを指してfolksということもあります。

There are folks who have no interest in sports.
スポーツに全く興味のない人たちっているよね。


カジュアルな表現なので、丁寧に話したい場面では使いません。

folkはfolk song / folk danceのように形容詞で民俗の、民間の、という意味もあり、少し田舎っぽさや土臭いイメージがつきまといます。ですので、若い人が「みんな~」と呼びかけたり「人々」とカジュアルに言いたい時は、たいていfolksではなくguysを使うでしょう。


guyは単数では男性に対して使いますが、複数のguysは男女のグループ、女性のみのグループに対しても使われます。

(大学生の頃、彼氏と遊園地にいたら、外国人グループにHey, guys!と声をかけられ、彼が「俺たち男同士と思われたんだよ 爆」とリアクションしたのを「ちげーし…」と思いつつ、心の中にしまっておきました…)

逆に、民俗、民間という意味も含む言葉だからこそ、大統領のような立場の人が民衆に向けて、上からでなく、同じ大地の上に立っている仲間たちに呼びかけているニュアンスが演出できるのは、folksと言えるでしょう。

guysは軽く、ニュートラルすぎて、そのようなニュアンスは込められません。

バイデン氏と仲の良いオバマ大統領もfolksという言葉をよく使っていました。

folksにはもうひとつ使い方があって、my folks、your folksなどと所有を表す言葉とセットで、〇〇の家族、親戚の意味になります。
この意味の時は、若い人も使います。

My folks are coming to see us this weekend. 今週末、家族(親戚)が会いに来るんだ。
His folks are super nice people! 彼の家族は凄く良い人たちだよ!

別の箇所の解説をした動画のリンクはこちらです。
【ニュース英語】バイデン氏勝利演説に学ぶ英語表現「恐縮」
よろしかったらご覧ください!

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