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音から出会い直す、外国語

外国語との出会い

外国語に初めて興味を持ったのは、まだ幼児の頃、母親がカセットテープ(時代を感じますね 笑)で練習していたフランス語からでした。
耳がくすぐったくなるような面白い音に魅せられて、家にあったフランス語の童謡のレコードをかけて、と母に頼んだものです。

通っていた幼稚園には、シスター達による放課後の「英語教室」がありました。
親にせがんでも、私は結局その教室には通わせてもらえなかったのですが、友だちが宿題のアルファベットを書いているのを見て「この世にこんなにカッコいいものがあるのか!!!」とザワザワしました。
本当に、びっくりマーク1つでは足りないくらいカッコよく、しかも楽しそうに見えて「自分もやりたい!」と思ったんですね。
今思えば大げさですけれども(笑)、生まれつき外国語への関心が強い子どもだったようです。

結局、小学2年生から父の仕事の関係でアメリカに住むことになったので、英語教室に通わなくても英語は身に付きました。

もちろん、現地校に入ったばかりの頃は何ひとつ分かりません。
アルファベットの大文字小文字とdog・apple・treeの3単語だけ覚えて「ワンチャン言ってること分かるかも!同じ人間どうしだし!」と意気込んで初登校しましたが、あえなく撃沈。
先生やクラスメートの話す言葉のすべてがスパゲッティーのようにチュルチュルした謎の音の連続体にしか聞こえませんでした。

耳をダンボにして、相手の表情や状況も加味して「こういう意味かな?」と勘で行動しては、全然的外れで「何やってんの?」というリアクションが返ってきたり、偶然合っていてセーフだったりと、毎日がアドベンチャーでしたね。

挫折を味わった第二外国語

それから約10年後、大学で学んだ第二外国語のフランス語は、文法と基本単語を半年かけて習い、その後は1年半、短編小説やエッセイなどを読むカリキュラムでした。
おかげで、凝った文体の文芸作品はともかく、学術論文のように主旨のはっきりしている文章なら辞書の助けを借りれば読めるようになりました。

でも、旅行で行ったパリで、会話ができないことには、かなりショックを受けました。
「これは何?Qu'est-ce que c'est?」
「これはいくら? C’est combien?」
のような旅行会話の定型文を言えても、相手の回答が聞き取れません!
いざとなれば英語で…と思っていたけれども、当時は英語ができるフランス人が少なくて、ホテルや空港以外ではあまり役に立ちませんでした。

音を通してフランス語と再会

そんな挫折経験を経て、40代に入って「音から」フランス語と出会い直すことにしました。
幼児の頃からのフランス語への憧れがずっと残っていたというのもあります。
さらに、大人の脳が外国語をどこまで吸収できるのかという、自分を使った人体実験のような好奇心もありました。

具体な学習方法は、主に次の4つです。

  1. ラジオの「まいにちフランス語」講座を聞いて文法を復習

  2. 毎週かならず1本フランス映画を見て、気になった単語やフレーズをメモ

  3. NHK WORLD-JAPANのフランス語ニュースを毎日聞く

  4. 気に入ったフランス語の歌を聞き、歌詞をプリントアウト

もちろん文章も読み、練習問題を解いたりもしましたが、ラジオ講座では先にテキストを見てしまうのではなく、音を聞いて内容を予測した後でテキストで確認するという順番を心がけました。
(初めて習う言語なら、テキストを先に見ても良いと思いますが。)

かなり集中的に1年ちかくフランス語漬けを独学で続けた結果、一応簡単な会話ならできるCEFR(セファール)のB1(中級の入口)レベルになることができました。

「音から」「耳から」の出会い直しで、読むことしかできなかったフランス語が、会話でも使える言語として立体的に姿を現わしてくれたと思っています。

英語発音動画、そしてストアカ

私のYouTubeチャンネルには発音系の動画と「名作を英語で読む」系のものがあって、バラバラなように見えるかもしれませんが、自分の中ではつながっています。
名作はみな音読しても美しい響きを持っていますし、もっともっと音声言語としての英語を多くの人に楽しんで欲しいのです。

小学校から英語教育が取り入れられるようになったのが2002年、大学入試センター試験の英語にリスニングが導入されたのが2006年。
それ以前の世代は英語の音声を学ぶ機会が圧倒的に少なかったですし、それ以降でも文法や読解などと比較して、発音やリスニング指導にあてられる時間はどうしても限られています。
また、数十人単位の授業でひとりひとりに発音指導するのは限界があります。

そんな現状をふまえ、発音に悩む方々が「音から」英語と再会して、英語ともっと仲良くなるお手伝いをしたいと思い、発音動画を発信しています。

動画は音と一緒に口の動きも見せられるので、書籍より発音学習に有利な面がたくさんありますが、実際のレッスンのように目の前の生徒さんにフィードバックを提供できないのが難点です。

そこで、ポイントを絞った30分の手軽なオンラインレッスンで発音指導を提供するレッスンをストアカで開講しました。
まだ試験的な段階で、1)RとL、2)ふたつのア(aとu)、3)BとV、thとsの3講座のみですが、2023年8月末まで限定価格で、受講生を募集中です。

ご自分の発音のフィードバックが欲しい方、講師の指導のもとで発音練習をしてみたい方におすすめです。

【アメリカ英語】内容選べるワンポイント発音講座

▼受講には「学びのマーケット」ストアカへの登録が必要です。 
ストアカとは? https://www.street-academy.com/about 

▼はじめて受講される方には100円分の招待クーポンプレゼント! 講座お申し込み前にこちらのURLからストアカに新規登録すると初回予約に使える100円分のポイントがもらえます♪
 https://www.street-academy.com/friend_invites/P0VqDoPG 

★新規登録も講座申込も、ブラウザから登録・お申し込みください

 ストアカ利用ガイドはこちら https://support.street-academy.com/hc/ja/sections/360003275560

YouTubeもnoteもまだまだ発展途上ですが、取り上げてほしいトピックなどがあったらぜひ教えてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

Keep on learning, keep having fun!


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