統合失調症と診断されたことについて2

その後、薬剤師さんから説明をしてもらったり、受け持ち看護師さんの後押しもあり、私はラツーダという統合失調症の治療薬をのみ始めることになった。最初は確か40mgから始めて、数日後に80mgになって、それが最大量だった。実際にのんでみて、副作用的なもので言えば、すごく眠くなった。眠過ぎて辛いので、退院したあと外来で一回60mgに減らしてもらったのだが、次の入院でまた80mgに増やされて、それからはずっと80mgのんでいる。副作用で眠いのも、いつの間にかあまり気にならなくなった。

こうして、統合失調症の治療薬をのんでいる私だけれど、いまも自分が統合失調症であるということを完全に受け入れられた訳ではない。前の記事にも書いたように、「100人に一人」の病気に生まれてしまったことを恨んでいるし、自分の中で統合失調症という病名に対するネガティブな感情を消せた訳でもない。
ただ、統合失調症の治療薬をのんだら何かが大きく変わるのかと思っていたけれど、実際は何も変わったように私には思わなかった。良くも悪くも、変化をかんじなかった。自分が変わってしまうことはなかったし、病気の症状がすごく良くなった気もしなかった。でも、この前の入院で主治医だったN先生には、「患者さんはわからなくても、のむことでいまの状態を維持できているから」と言われたし、「一度のむのをやめてしまうと、再び同じ量のくすりをのんでも効かないことがある」とも言われたので、くすりはのみ続けようと思うようになった。それでも、ネットで同じラツーダをのんでいる人の投稿をたまに見かけるけど、maxの80mgのんでる人はまず見ないので、なんで自分はこの量を出されてるんだろう…といつも思ってしまう。

以前、主治医のS先生に「統合失調症は治らないんですか?」と訊いたことがあるけれど、「治る」とは言われなかった。やはり、この病気は一生なのだろう。いつか「統合失調症」という病気を受け入れられる日が来るかどうかもわからない。一生病名をコンプレックスにかんじ続けるような気もする。

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