夢の中と今の記憶。

覚えている夢が、
どれだけあるだろうか。

大抵は忘れてしまうから、
覚えていられる夢には、

何か意味があるんじゃないかって。

覚えている夢は、
大抵何回か見たことがあるような気がして、

ふと見た風景が、
夢に出てきたワンシーンと重なったり、

変わらずあるその記憶は、
今までもずっと、変わりたいのに
変わらないわたしと一緒。

今の時代に生きて、
昔の自分に影響されて、

今日も今を懸命に生きている。

ずっと夢の中にいたなら、
きっとわたしは今の自分から、
逃げていくだろう。

今を最大限に生きていきたいという気持ちと、

夢の中にずっといたいと願うわたしと、

矛盾しているけれど、

時々夢の中で安らかな、懐かしい何かと出会えていたから、

きっと今を生きていられる。

過去と今と、夢での出来事と、

ごちゃ混ぜになったわたしの全ての記憶は、

きっと今を生きるための記憶なんだ。