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メディアが作り出した幻想

私は、『Baby One More Time』を20年前に聞いてBritney Spearsのファンになった。『Oops!…I Did It Again』『Stronger』『Overprotected』『Womanizer』など好きな曲を挙げたらきりがない。久しぶりに昨日、彼女の曲のPVを見た。彼女のPVを見ると、いつも心が躍り、楽しい気持ちになるのだが、今は悲しい気持ちにしかならない。

Britney Spearsは様々なゴシップに晒され、情緒不安定な女性と面白おかしく取り上げられてきた。私も当時は、情緒不安定な女性だと勘違いしてしまった一人だ。Britney Spearsの告白により状況は一変する。

メディアによって作り上げられた幻像によってBritney Spearsは実父ジェイミー・スピアーズを後見人に指定され、「売春婦のような生活」を強いられている。「Forbes」が報じるところによると、ジェイミーには、ブリトニーの資産から毎月自分の給料として1万6,000ドル(およそ177万円)、オフィス賃貸料として2,000ドルが払われているという。さらに彼はブリトニーの稼ぎの一部も受け取り、彼が「ブリトニーのために」と雇う弁護士や心理カウンセラー、医師、看護師などへの支払いも、ブリトニーのお金から出している。それらの人々をブリトニー自身が選択することは許されない。まったく知らなかった人たちが突然彼女の前に現れ、これをしろ、あれをしろと強要しては、彼女からお金を奪っていくのだ。ブリトニーはまた、IUD(子宮内避妊具)を強制的に入れられている。彼女は再婚もしたいし、もっと子供も欲しいと思っているのだが、これを外すことは許してもらえない。「ブリトニーのため」をうたってはいるものの、自分を堂々と批判するブリトニーの恋人サム・アスガリを気に入らないジェイミーは、ブリトニーとサムの間に子供ができた場合、その子や、子供の父親であるサムにもお金をもらう権利が出てくるのが嫌なのではないかという見方もある。

Britney Spearsは、『愛する人と結婚し、愛する人の子供を産みたい』という女性の当たり前の権利が行使できないのだ。現在Free Britney movementが盛り上がっているようだが、わたしも大いに賛同するし、応援したい。

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日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。