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コメンタリーから魅る『フレンチ・コネクション』

あらすじ:ニューヨーク市警察本部薬物対策課でドイル刑事と相棒のラソー刑事が麻薬の売人狩りに躍起になっていた。ドイル刑事は薬物捜査のベテランだが、捜査のためならば強引な手法も厭わない。麻薬の売人を逮捕したある夜、2人はナイトクラブ「コパカバーナ」に飲みに出かける。そこには有力マフィアのギャングたちが妻同伴で来店していた。その際、そのギャングたちと一緒に札びらを切っている若い夫婦がいた。不審に思ったドイルとラソーは、その夫婦を捜査する。

コメンタリー:ウィリアム・フリードキン監督

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この映画は1960年代 NYで起きた事件を基にしている。様々な国の組織を巻き込んだ事件だ。そのすべてを描いてはいない。特に印象的な部分だけで、映画に登場する組織は2つだけだ。NY市警麻薬課と連邦麻薬局 両方とも今は存在しない。主役のポパイことドイルとその相棒ラソーは、実在するエディ・イーガンとサニー・グロッソがモデルだ。麻薬課の仕事に命を懸け、この事件を捜査した2人だ。

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