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コメンタリーから魅る『セブン』

あらすじ:定年間近の刑事・サマセット(モーガン・フリーマン)と新人のミルズ(ブラッド・ピット)。ふたりが殺人事件の現場に急行すると、そこには汚物と食物にまみれた肥満男性の死体と「GLUTTONY(大食)」の文字が残されていた。ほどなくして、「GREED(強欲)」の文字と共に弁護士の死体が発見される・・・。

コメンタリー:デヴィッド・フィンチャー、ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン

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フィンチャー:タイトル・シークエンスは電車のシーンの予定だった。東部での撮影だ。NY行きのアムトラックにカメラを載せて、はがしてきた壁紙を映し、彼らしさをみせる。田舎の古びた家から荒々しい教会に戻ってくる。でもその前に資金が尽きて予定を変更するしかなかった。それでカット。壁紙と電車は切り離せなかったから壁紙もなし

フリーマン:脚本に詳しく描写されていた。脚本家が設定した刑事がどういう人間かが描写してあった。まずサマセットの服装 ただのレインハットだが彼の人となりを表している。帽子をかぶるとその人の個性が出る。明確ではないが何となく見えてくる。帽子で彼がどんな人間か分かるんだ。帽子を見れば分かる

フィンチャー:序盤のブラッド・ピットとフリーマンの歩いて話すシーンは面白かった。読み合わせで二人がセリフを読んだときカットする事はできないと思った。このシーンは27テイクも撮った。みんなにあきれられたよ

ピット:(笑)

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