空っぽ人間の日記4 ~書くということ~

文章を書くのが好きだ。

いつ頃から好きだったのかは覚えていない。少なくとも、小学校低学年の時には好きだったと思う。
ただ、得意かといわれると微妙だ。途中放棄した数だけなら多分世界大会出れる。これまで、書きかけの文章をたくさんゴミ箱に葬ってきた。

高校生ぐらいまでは漠然と「小説家になりたい」と思っていた。
けれど私は、本気で小説家になりたい人や今も小説家を目指して頑張っている人、そしてプロの方に申し訳なくなるぐらい「書く努力」をしてこなかった。自分の頭で考えた長編物語を書き上げた経験もない。その口でよく「小説家になりたい」などと言えたものだ。

書くのは好きだ。自分の文章も好きだ。人の書く文章に嫉妬したことも人並みにある。それを糧に頑張ろうと思ったこともあった。
けれど、書けない。書いているうちに「なんか違うなぁ?」と思い、面白いのか面白くないのか疑問のままに筆を止めてしまうのだ。

とりあえず続けるとか、とりあえず書き終えるって創作をするうえでものすごく大事なことで、苦しくても止まっちゃいけないのだと思う。私はその苦しさに耐えることを知らずに、幾度となく文章の欠片を捨ててきた。

こんな心持ちなのに「書く仕事」をしてみたいなと、今でも思うには思うのだ。小説家に限らず、ライターとか、文章を書く仕事をしてみたい。
けれど、それを叶えられるほど自分の文章に自信を持てるか?と言われると、そうではない。捨ててきた文章達が、私を足止めする。
特徴もなく、面白味のない私の文章は、人の目に止まるのだろうか。


でも、noteを見ていると一定数誰かに読んでもらって、一定数「いいな」と思ってもらえているようで少し嬉しくなった。
やっぱり私は文章で表現するのが好きだ。

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