見出し画像

創作 時間の無駄 検索

趣味なんて、時間の無駄。人生なんて、時間の無駄。擦り尽くされた表現だけど、なかなかここに信念で、パッションで「無駄じゃねぇ、はっ倒されてぇのか。そこをどけ、俺が通る」と答えられることも、少ないだろう。まぁ、”noteを書く” ”時間の無駄”で検索して4120件。完全一致を二つでこの件数。”絵を描く”では31万件、”小説を書く”では18万件。みんな悩んでる悩んでる。誰もが筆を折りそうになっている、あるいは、今も折っている。
で、この検索結果が出て、とある記事では「創作はネトゲより凶悪な趣味だ」なんて言葉まで見つかったけれど、一つ、このように悩み、立ち止まることは一つの幸運だ。とんでもない幸運だ。

問おう。

「仮に君が創作し、表現することが無駄だと分かったならば、君はそれをやめることが出来るのか?」

私は否だ。

学生やその他モラトリアムを抜けてなお創作を引きずっている、多くの人にとって、それは呪いの装備だ。いい年してまだやってるんじゃない。いくら年を重ねても止めることができないものに変わっている。生き甲斐の一部になって、自身の骨と癒着し、不可分なものに変わっているのだと思う。人によってはいつかは筆を置くだろう。でもそれは筆を折るんじゃない、置くんだ。離れれば腕は衰えるだろう、でもそれはすぐにブランクを感じさせないほどに息を吹き返しうる。モラトリアムを終えて、趣味にしろ仕事にしろ、創作することに人生を喰わせたのなら、気が付いたころには、この記事にたどり着いたころにはもう手遅れだ。創作し、表現することに魂を喰われている。悲しいかな、今更手を洗ってもインクが落ちることは無い。創作から足を洗うために必死になって手を洗っても意味なんてない。
創作で「時間の無駄なんじゃないか」と思ったら何度でも問おう。
「仮に君が創作し、表現することが無駄だと分かったならば、君はそれをやめることが出来るのか?」
NOだったなら、悩むのは止めてあったかいうどんを食べて少し眠った方が良い。そばのが好きか? なら、そばでもいい。

これから何度も、筆を折りたくなる理由はやってくる。今までになく、大きな足音を立てて、強い力を持って。でもここまで創作者として記事を読み進めたならば、さっきの二度の問いを思い起こしてみて欲しい。きっと、創作を一旦休むことはできても、止めることはできないはずだから。
そのことをどうか愛してほしいと思う。人生の偉大なる「無駄」を、しっかりと抱きしめて愛してほしい。一生消えない痣を、憎むより愛した方が、私は素敵だと思うから。

さて、今夜はこの辺りにしておきます。
最後に、この記事をここまで読んでくれたことに感謝を。ログインなしでも出来るスキ!や、Twitterでのシェアやコメント、コメント欄への書き込みなど頂ければ、私はもっと記事を書きたくなります。実は、金銭での支援より、一つのコメントの方が私は力を得られたりします。さっきの問いの前を通るのは、案外骨が折れるものですしね。
この先は、支援いただいた方へのお礼のみとなっております。ブックオフで二冊の本が買える支援を頂ければ、私はゆっくりとボロボロのジョジョの奇妙な冒険を揃えてゆこうかなと思います。

ここから先は

230字

¥ 200

サポート頂きました費用は、全額、りんたろうの極めて個人的な嗜好品、趣味体験に費やされ、特にこれといった報告もしないことをお約束いたします!