見出し画像

2年半ぶりの熊本帰省~変わらないもの、変わったもの~2


熊本が『ONE PIECE』でいっぱい!?

空港に降り立ってすぐに大きな看板が目に入り、思わず写真を撮りました。

画像1

出迎えてくれた姉にも、「『ONE PIECE』の像見た!?」とすぐに聞かれ、

「空港で看板は見たけど……」と。

気になりすぐに調べてみました。

そうなんです。実は『ONE PIECE』の作者、尾田栄一郎氏は熊本のご出身。

ホームページによれば、2016年4月に発生した熊本地震後、復興の原動力として『ONE PIECE 熊本復興プロジェクト』が立ち上がり、プロジェクト第1弾ではスタンプラリーやラッピング列車などが実施され、第2弾では尾田氏と集英社から熊本県内すべての新成人に特別メッセージと記念品が贈呈されたそうです。

そしてなんと、熊本県の各地に『ONE PIECE』のキャラクターの銅像が建設される予定とのこと!

ちなみに私の故郷である大津町の大津中央公園には、ゾロの銅像が設置されたそうです。

以下ホームページより引用

子どもたちが稽古に励んだ武道場の被災をはじめ生活が一変した大津町には、「戦闘員」のゾロが駆け付けます。剣道が盛んな土地柄を活かして、子どもたちと広場で剣の修行を重ね、地震に負けない町づくりを目指します。

震災後の熊本を応援したいという想いで2017年にスタートした、私がパーソナリティを務めているラジオ番組FMK『みんなスマイル Let’s Sing!唄わんかい!』にも、震災直後は生々しい現状、悲痛な想いを綴ったお便りが多く寄せられていましたが、最近では「地震のことを忘れていたが、久しぶりに揺れて、当時を思い出した」、「震災のニュースを見て、熊本地震のことを思い出した」というお便りを頂くことがあります。

復興が進み、皆さんの生活が落ち着いてきたと思うと安堵する一方、災害への注意、備えを忘れてはいけないと、私自身にも言い聞かせるつもりで、ラジオで頻繁に呼びかけるようにしています。

『ONE PIECE』の銅像は、元気をもらえると同時に、記憶を風化させないことにもつながると思います。実は、今回の帰省ではバタバタしており、ゾロに会えなかったので、次回は絶対に会ってきます!


何より変わらないもの

2年半ぶりということで、たくさんの人と会うことができました。熊本県民の明るさ、そして、肥後弁(熊本弁)は変わらない! と嬉しくなりました。私も上京したばかりのころは、イントネーションがおかしいと指摘され、標準語だと思って使った言葉が実は方言だったことを知ってドギマギしたことがありました。

ちなみに「なおす」という言葉。熊本では「片付ける」「しまう」という意味でも使います。

ここで1つ問題

肥後弁「さらばなおしとって」

とはどういう意味でしょうか?

正解は

標準語「皿を片付けておいて」

です。

恐らく「なおす」という言葉が染みついている熊本県民は多いと思います。私も「なおす」は今でもついつい出てしまう方言です。 

この「なおす」以外は案外標準語をうまく話せているのではないか、と自分では思っているのですが、熊本に帰省した途端、堰を切ったように肥後弁を話します。

以前歌の先生から、生まれ育った言語は、最も体がリラックスした状態で話しているのだと言われたことがあります。たしかに気を抜くと、前述の「なおす」などを使ってしまうのではないか、という不安から、東京では話をするときに今でも緊張する場面があります。

熊本に帰ったときは、この緊張はなく、細かいニュアンスまで表現できるので、私にとっての母国語だと再確認しました(笑)。これからも肥後弁をmother tongueとして、忘れずに使い続けていきたいと思います!!

『2年半ぶりの熊本帰省~変わらないもの、変わったもの~1 』もご覧ください。

※冒頭の写真は、熊本民謡としても有名な『おてもやん』の像です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?