公園のおばあちゃん
京浜東北線で蒲田から大森に行く途中、沿線に面白い公園がある。タイヤや機関車の公園...
その中で地味に小さな公園が列車の窓から見える。
10年以上前、仕事で大森に向かう窓から見えたあの小さな細長い公園。
暖かい春の日差しを受けて、ベンチに腰掛けながら、幸せそうに孫のお守りをしていた、おばあちゃん...
いつも同じ時間帯だったので、公園のおばあちゃんを列車からよく見かけた。
いろいろあったけど、人生悔いなしと言っているような幸せそうなあの笑顔。
その笑顔に会いたくて、公園に近づくと列車の窓からおばあちゃんを探す。
仕事も終わり、あの列車に乗らなくなった。時間帯も合わないので、もう2度と見つけることが出来なくなったあの笑顔。
今でも、大森に近づくと、あの公園、あのおばあちゃんを探して窓を見つめる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?