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気が付けば『Be Water』で生きてきた

流れのままに。心のままに。直感のままに。

私は元来から「帰属意識」が希薄である。
学校然り、会社然り。今はここに「暫定的に所属」しているけれど終の棲家ではない、という意識が常に心にあった。愛校心、愛社精神など持ったことは無い。

そんな私が
「こここそが私が生きていくべき街だ」
と直感したのが香港だった。

香港を初めて訪れた動機は李小龍のホームタウンだったから。しかし街と人に魅了された私は一瞬で定住を決めた。実際に日本を離れるまでには時間を要したけれど。

1993年。順風満帆だった。自信に満ちていた。
日本で常に私を圧迫していたがんじがらめの窮屈さが皆無だった。
李小龍が私を導いてくれて流れついた場所、愛すべき街と人に囲まれて実に満足だった。
仕事が終わって尖沙咀天星碼頭から対岸の立ち昇る夜景を見るたびに心が震えて涙が流れた。
「ここが私の街なんだよー!I'm proud of my home town!」って叫んだ。

もう戻れない私が最も愛する街。
戻れないから心が苦しい。
だから書いていこうと思う。
愛する香港と愛する李小龍のことを。
そして映画のこと、通訳のことを。

Empty your mind.
Be formless, shapeless - like water.
Now you put water into a cup, it becomes the cup.
You put water into a bottle, it becomes the bottle.
You put it in a teapot, it becomes the teapot.
Water can flow, or it can crash.
Be water, my friend.

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