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『全員で、チームを創る』 4年・#25 主将 木山創策

こんにちは。上智大学男子バスケットボール部主将の木山創策です。

今回で、部員ブログを書くのも八回目になりました。さすがに慣れてきてもいいのですが、いまだに本当に伝えたいことを抽出して簡単に描くことは難しく、今回も長文となってしまいました。


早速ですが、今回のテーマは、トーナメント三回戦進出、新人戦一回戦敗退、上南戦敗退という結果に終わった前半シーズンの振り返りです。

素晴らしい結果を残したとはいえませんが、今回のブログをネガティブな内容にする気は一切ありません。負けた理由を冷静に分析し、リーグ戦という最後の舞台で結果を残すための意気込みを書いていきます。

 


「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」


私は、負けたことをただの負けで片づけないこの言葉が好きです。

負けるチームは負けるべきして負けます。逆に言えば、その負ける理由をなくせば、勝ちにつながると信じています。

勝ったチームは、それまでのすべてを勝ちの要因として考え、苦い過去や不和があったとしても、あれもよかったねと美談にします。ただ、負けたチームは自分たちの負けた要因を考え、真摯に修正することができると思っています。
負けることが大嫌いで、結果に意味があると思っている私ですが、現実的にずっと勝つことなんて不可能です。負けた時に何を得るのか、負けた理由をなくし、勝利にふさわしくチームになるための地道な努力を重ねることが何かを成し遂げるチームの最低条件だと思います。


それでは、前半シーズンの集大成であった上南戦で負けた要因は何だったのか。

それは、チームとして、信じられる強みがなかったことです。

相手がゾーンを敷いてきた4クォーター。チームの一体感のなさが露呈しました。あるものは、自分のシュートを信じシュートを打ち続け、あるものは、ボールを取りに行こうと個人で努力しました。部員、スタッフ、全員が勝つために努力していましたが、そこにチームとしてのプレーはありませんでした。
追い込まれた場面で、チーム全員が信じられるものがなく同じ方向を向けなかったため、結局ばらばらのまま、敗戦しました。



特徴のない現在の上智男子バスケットボール部



今、部員に上智男子バスケットボールの特徴を聞いたら、おそらく人によって答えがかなり違ってきます。その要因は、上智男子バスケットボール部が平穏に活動することを目標にしていることにあると考えます。

昨シーズンに続き、今シーズンももめごとや退部騒動を経験している我々は、それらの対応と不満をなくすこと、もめないことにエネルギーを使うようになってしまいました。その結果、平穏が目標になってしまい、その先の自分たちの理想に向かった前向きな活動にエネルギーを使うことができなくなっていました。
一番大切な組織の目標のために組織として前進することを忘れ、停滞し続けていたのです。

不満やもめごとをなくすことも重要ですが、それはあくまで過程であって目的ではありません。さらに言えば、不満などの不を、組織としてすべてなくす必要は全くないと考えています。重要なのは、「納得感のある不」であるかどうかです。
しかし、そのためには組織としてもっと目指す目標、姿を明確にすべきだし、もっと自分たちに厳しくなる必要があります。その結果として、上智の代名詞となるような強みかつ特徴を形成につなげます。


少し脱線しますが、平穏を目指していたことは、もう一つの弊害を生みました。


それは、お互い本音で指摘し合えないことです。

部員同士のコミュニケーションは非常に重要です。
話さなければわからないことだらけですし、全員で話していくからこそチームとしての共通認識が形成されると考えています。
そして、成長するためには人からの指摘は必要不可欠です。

しかし、前半シーズンは私含めて多くの人が、自分の意見、不満をその場の雰囲気が悪くなることを恐れ、本音を共有していなかったように感じます。雰囲気を悪くしないことは重要ですが、思ったことを言い合う環境がチームを高めます
そして、雰囲気を悪くしないためには、伝え方を考えることに加え、日頃の自分に厳しくすることが求められます。日頃から全力で取り組んでいる部員の意見を仲間は無視することができません。

今の上智は、不満や意見を言わないことで、これらの責任からも逃れています。
学生スポーツです、全員が器用である必要はなく、全員が、チームに厳しく、自分に厳しくすることが上智を高めることに全力になることが重要です。前向きな言い合いなら時にはプラスに働きます



今シーズン目指すこと


 理念   信じた努力が報われることを証明する
スローガン チームに愛着を 不断の思考  徹底主義
 目標   3部昇格  

改めてチームの目標、精神を記しておきます。

私たちは目指す像はここにあります。これらが私たちの特徴、強みです。

イメージしやすいのは、「チームに愛着を」「徹底主義」で、建前ではなく本音でぶつかりながらチームで勝利を重ねることで、部員同士、部員、スタッフ間のつながりを本物にし、チームの決め事は小さいことでも徹底するチームになり、3部昇格を実現します。

そして、これらをシーズンが終わったころには、自分たちの強み、特徴を自覚し、重要な場面で信じられる共通認識としてチームの武器にします。負ける要因を修正することで、我々はリーグ戦の舞台で確実に勝っていきます

そして、今のメンバーならそれが可能だと信じています


OB、OG、保護者のみなさま、日頃からのご支援、ご声援ありがとうございます。今年の上南戦は現役全員にとって初めての上智開催であり、皆様の力強いご声援は最後まであきらめない活力になりました。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


4年 木山創策

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