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『ラストシーズンに向けて〜組織と個人の努力〜』 4年/#25/主将/木山創策

こんにちは。主将の木山創策です。先日シーズンインして以来、集合写真の立ち位置、減った敬語の量、集合時の自分の発言内容などによって、最高学年になったことを実感させられる日々が続いています。ついに始まったラストシーズン。上智バスケ部員としての最後、そして10年間続いた学生バスケの最後だけあって、今シーズンが始まるにあたって様々な思いがこみ上げてきます。兄の影響でなんとなく始めたバスケット。全国区の選手、地域でも名を馳せるような選手にはなれませんでしたが、10年間本気で向き合ったバスケットだからこそ、上智バスケ部としても個人としても今シーズンを達成感と満足感に溢れた笑顔で終わりたいと思っています。そこで、今回のブログでは、笑顔で終わるために私が目指す組織像と個人の目標や思いについて綴っていきたいと思います。

目指す組織像

私は、強い人がいたから勝つ上智ではなく、上智という組織だから勝つ文化を作るという意思があります。そのためには、上智は組織として強くなる必要があります。しかし正直、現状の我々は組織として未熟です。主将や上級生・スタッフが決めたことはなかなか浸透しませんし、現状に満足はしていないが変化に対しては臆病です。また、高校までに培ってきた価値観で物事を判断するため、一つの規則・プレーをとっても部員の反応は本当に様々。そもそも、部活に対する気持ちも本当に多様で、勝利のための試行錯誤を続ける人もいれば、部活仲間との日々の練習や日々の生活の楽しさを大切にする人もいるという現状です。

私はこれまでこの価値観の相違に問題があって、組織として弱く、試合にも勝てないと考えていました。しかし、今は理念や目標さえ共通であればそれでよいと思っています。むしろ今一番問題と思っていることは、個々が自分の価値観に沿った判断にも本気で向き合えていないことです。そしてそれこそが、上智の組織としての未熟さです。今シーズンは、この現状を打開するために、組織の目指す方向を明確にするだけではなく、個人の意志を尊重し、能動的な人であふれる組織を目指します。

組織の方向性と強い組織のために個人の意志の尊重


チーム理念:信じた努力が報われることを証明する

スローガン:①チームに愛着を ②不断の思考 ③徹底主義

目標:三部昇格


今シーズンの理念・目標は以上の通りになっています。4年生を中心に決めたこれらの目標は、今の上智の強みや弱みを考慮していて、非常にあっていると思います。これらは組織の方向性を示すための共通認識として重要な役割を持ちます。今シーズン通して全員で向き合っていきます。また、組織のためにはこのような方向性の中だけではなく、自分のやりたいことに能動的に動ける個が必要です。先ほどの例でいえば、日々の練習を楽しみたいという人は、高い目標を持つ部活動である故に付きまとう練習内容や規則の厳しさがあっても、楽しむことを追及してほしいということです。こういった場合、上智の部員で多いのは、厳しさを取っ払おうとすること・厳しさに対しての不満を募らせることです。しかし、本当に厳しさと楽しさは共存できないでしょうか。仲間との競争、仲間との意思疎通をすることなど、厳しさを保ちつつ、楽しむ方法は無限にあると思います。このように組織の方向の中で自分のやりたいことに向かって、何が必要かを考え、実行を続けることが成長であって、部活動の楽しさだと私は考えています。そして、この過程こそが理念にある「信じた努力」であり、上智バスケ部の文化として組織を強くしていくものだと信じています。

偉そうなことを言っていますが、まずは私が信じた努力を実践していきたいです。また、個人が能動的に動けるための組織づくり、環境づくりには注力し、意図のある目標・厳しさを作ります。

「上智男子バスケットボール部の主将」であり続ける

 
私の今シーズンの目標は、上智男子バスケットボール部の主将であり続けることです。そしてそのために以下の三つを大切にしていきます。

① 上智バスケットの体現者

② 仲間に目を向ける

③ バスケットを全力で楽しむ

一点目に関しては、昨年のブログにも書いたため、詳しい説明は割愛しますが、上智内での当たりまえを常に実践することで、強い人がいたら勝つ上智ではなく、上智だから勝つ文化を築いていきます。

二点目は、上智バスケ部主将として、上智の仲間に常に目を向けることです。主将になってから、組織運営やチーム内の問題解決など様々な要素が絡む正解がない問いに向き合ってばかりいる毎日です。その中で一つだけぶれてはいけないことは、上智男子バスケット部にとってプラスになるかで判断をすることです。仲間にとっていいこと、チームにとっていいことをシーズン通して判断していきたいです。また、そのためには仲間とのコミュニケーションを大切にしていきます。個人的には、問題の八割はコミュニケーションで解決できると思っているほど重要にしています。

三点目は、自分がバスケットを楽しくプレーすることです。主将である以上、勝つにふさわしいチーム作る責任、チームを勝利に導く覚悟、いろんな責務があります。最近は考えすぎによって、自分のフォームを崩しているような気がします。そこで、なによりも大切にしたいのは自分自身がバスケットを全力で楽しむことです。難しいことを考えるのは、コートの外でだけ。部活中、試合中は自分が誰よりもバスケットに向き合い、楽しそうにプレーをする背中を見せていきたいです。結果として、その姿勢が伝染すれば最高です。

「上智の」・「バスケ部の」主将として、今シーズン以上の三つを全うしていきます。

まとめ

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。書きたいことが多く、うまくまとまらず大変でした。今なら前主将のブログが長かったことも理解できます。

今シーズンは上智が勝つにふさわしい組織になるためには、非常に重要なシーズンであると感じています。新型コロナウイルスや監督の急病によって曖昧になっていた上智の文化を再建するために方向性を示してくれた一昨年のシーズン、固まった方向性をより明確にした昨シーズン。今シーズンはそれらを定着させ、文化にする必要があります。今変わることのできない組織は、未来も変わることができません。そのため、三部昇格を目指す組織として信じた努力を重ねていく、個人も信じた努力を重ねていくという文化を築いていきたいです。そして、これまで苦楽をともにした7人の同期をはじめとした仲間とともに達成感と満足感に溢れた笑顔で終わることのできるように頑張ります。

最後になりましたが、日頃からご支援頂いているOBの皆様、保護者の皆様、大学関係者の皆様、本当にありがとうございます。皆様のご支援があったからこそ、理念・目標を胸に日々の部活動を本気で取り組むことができています。支援して下さっている全ての関係者様に感謝申し上げます。今後とも上智大学男子バスケットボール部に、暖かいご支援ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い致します。

(4年・#25・主将 木山創策)


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