「野良猫」4年•鈴木 陽太
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
井川佳音から紹介してもらいました、鈴木陽太です。
笑顔がキラキラででも隠し事が得意な彼女には、毎朝のモニコを担当してもらいました。申し訳なさ過ぎてかおんの代わりに平川にモニコを頼んだら、全く電話がかかってこず案の定詰んだ駒澤練習。失って初めて気づくってやつですね。携帯の電池がなくてかおんの100件を超える電話通知を練習後に見た小石川練習。振り返れば色々な思い出があるけど、かおんのおかげで息を吹き返した朝は数え切れません。人を支え続け隠し事を突き通しきる精神に感銘を受けてたよ、今度なんかお礼させて。紹介、あと4年間ありがとう。
突然ですが最近寒くなってきまして
個人的には寝るのが気持ちよくて嬉しいですが
サンタさんもアイルランドかなんかから近づいてくる時期ですので、くれぐれも体調にはお気をつけてください(情熱)
本題に入る前にこの文章を書く目的みたいなのを最初に書けたらなと思います。
「“想い”を表現する」
想いを伝えることはほっぺが赤くなってしまうように何かと恥ずかしいものです。だからこそ引退ブログという絶好の機会に、思う存分“想い”を表現します。
「後輩にポジティブな影響を与えられるように」
部を去っていった偉大な先輩方の部員ブログは毎年僕に良い影響を与えてくれました。今度は僕が引退ブログを書く者として、後輩に多少良い影響を与えられるよう頑張ります。
では本題に入っていきたいと思います。
「野良猫」
引退ブログを書こうと思ったその瞬間、思い浮かんだのがこの言葉でした。引退ブログという華やかな舞台には似合わないタイトルかもしれませんが、毎日近所を彷徨っているように見える野良猫、そんな猫達に自分の姿を重ね合わせました。
4年間を振り返ってみると、餌や寝心地のいい場所を探して歩き回る野良猫のように「彷徨う」この言葉がピッタリ自分に当てはまっているように思います。小さな目標や日々の部員の笑顔を追いかけていたら4年間がすぐ過ぎてしまったからです。
以下は当時のことを振り返りながら、また過去僕が書いてきた部員ブログを参考にしながら、文章を書いていきます。
上智大学体育会サッカー部生活は、自己紹介+謝罪という異色のコラボレーションから始まりました。久しぶりにサッカーができる喜び・ビブスを忘れたショック・籾井が中国の帰国子女と聞いて受けた衝撃。様々な感情が入り混じっていましたが、1年次はとにかくワクワクしていたし、とにかく毎日球を蹴ることが楽しかった。
シーズンの後半から出たIリーグは本当に楽しかった。大学サッカーの激しさ厳しさを感じながらも、帝京戦で味わったゾクゾク感、きょうすけ君のスーパーゴールは今でも思い出すことがある程凄かった。しゅんちゃんも確かまだスパイク履いてた。
2年次には初めて都リーグに絡むことができました。玉川戦東工大戦で決めた決勝点は気持ち良過ぎて頭皮から脳汁(汗)が本当に出てきました。脳汁は本当に出るんだと思いびっくりしました。
ただちゃんと大学サッカーの厳しさを突きつけられました。点は取れていたもののプレーはイマイチで、部員ブログでは「緊張」だの「自分勝手」だの書いて、自分のプレーを見直していました。
3年次はカテゴリーが定まらなかったです。部員ブログに詳細は書きましたが、「世界の秘密」を発見してみたり、「違和感」とかいって悔しさを誤魔化したり、当時の僕は本当にダサかったなと思います。這い上がってやろうという気持ちが足りなくて、自分に対する甘さがあって。
悔しいだとか悲しいだとか愛を伝えたいだとか思ってはいるくせに、その感情をポジティブに吐き出すことなく、ネガティブに溜め込んでいるような感じでした。こうした性格は今後のキャリアのテーマ、課題です。
4年の初めの頃、誰にも言ってはいないですが少し悩みかけていました。プレーもダメダメで、3年の頃のシーズンを引きずり、強い気概を持ってサッカーに臨めない自分にがっかりしていたからです。
なので最後のシーズンはなるべく自分に強い矢印を向けるようにしました。高校の監督が口酸っぱく仰っていた「自分に矢印を向けろ」という言葉、その本当の意味がわかった気がしました。都リーグ開幕までにはなんとかできたと思います。最後のシーズンで決めた横国でのゴール、アミノの決勝点、最終節のゴール、いろんなアシスト(ほぼそうた)。もうあんな風に脳汁ドバドバシーンを味わうことはあんまりないだろうなあ。寂しいなあと。
そんな感じで部活が終わっちゃいました。
こうして振り返ってみると彷徨っていると思います。
楽しいだとか悔しいだとか悲しいだとかラジバンダリとか、そんな感情を自分の中で割と溜め込んで、胸を張って部に貢献できたと言えるようなことは全然できませんでした。何か大きな夢や目標を持ってそれを追いかけてそれを掴んだのかと言われると、首を縦には触れません。
気概。当事者意識。こだわり。厳しさ。強さ。自分がこのチームを引っ張ってくって気持ち。自分に今足りないものを自覚して改善しようとする人間力。
こういうものが足りてなかったです。
他の部員に比べれば組織への貢献度の低さは一目瞭然だし、迷惑をかけたことの方が多かった。同期に比べ行動を起こせていなかったし、行動への意欲、動機が圧倒的に欠如していました。それに比べて同期の幹部、監督、課長、課員、幹事。他の皆には自分にはない行動力、意欲がありました。
こんな僕ですが、こんな僕だからこそ後輩に伝えたい。
分野はなんでもいいから「自分はこの役割でこの部を支えたんだ」って言えるくらい、誇れる役割を自分の中だけでもいいから持って欲しい。そうすれば間接的にでも部に貢献できると思うし、見えないかもしれないけど、誇りを持って頑張ったなら絶対誰かの役に立っていると思う。こんなおれがこんなことを言うのもなんか違うかもだけど、こんなおれだからこそ、ピッチ内外どこだっていいから部に貢献している人の凄さ輝きがわかる。これを見て少しでも頑張ってみようと思った後輩がいれば、何かに取り組んでみて欲しい。あとそう思ってくれたら連絡してね。人に言うと責任感が生まれるらしい。
胸を張れるようなことは全然できなかったけど、想いを綴って後輩に何か残すことができるこの引退ブログで、少しでも部に貢献できればと思います。
あとは4年間ずっと、最低で最高な同期と笑い合う時間が格別でした。ありきたりになってしまいますが結局は仲間に出会えたこと、仲間とかけがえのない時間を過ごせたことが誇りだし、財産です。何度も大爆笑しました。練習前後に皆で飯を食べたり、浴衣デーの日に半袖半ズボンでオフピークカレー食べたり、伝説の飲み会が生まれたり、東大から四谷まで歩いたり、すごい応援したりされたり、挙げたらキリがありませんが全てがかけがえのない思い出です。これからもよろしく。
最後に、詳細は年賀状に書くとしてここでは簡単に感謝のお気持ちだけを伝えて引退ブログを終わろうと思います。
こんな自分を一部員として受け入れ、楽しく真摯に関わってくださった先輩方。
個性溢れる、ばかおもろい同期。
笑いながら話しかけてくる後輩。
部を支えてくださったスタッフ、保護者の皆様、OBOGの皆様、地域の皆様。
そして毎日自分を支えてくれたお父さんお母さん。
これらすべての人々に出会い、関われたことがこれ以上ない喜びであり誇りです。心の底から本当に楽しい4年間をありがとうございました。
世界から寂しい野良猫がいなくなることを願ってこの引退ブログを締めさせていただきます。
次のブログを担当するのは、二丁拳銃の小堀さんに似ている三木健聖です。
「水まわり王子」という異名を持つ彼は、一辺倒なツッコミ「誰がやー」のみを武器にし、常に他責の精神を忘れません。大学最後の合宿で膝の大怪我をしてしまいましたが、自らのケアや行いには一切触れず「神様が試練を与えた」などと言っており、その一貫した精神には尊敬の念すら抱きます。この引退ブログという舞台では、他責の精神を貫くのか、それとも人生で初めて自責の精神を持ち始めるのか。非常に楽しみです。
お楽しみに!
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