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10/23(土) 東京都2部リーグ戦 第15節(延期分)vs東京理科大学 マッチレポート #16

一気に冬本番の冷え込みとなった、10月最終週。優勝のかかったビッグゲーム、東京理科大との一戦に挑んだ。

前節は玉川との首位攻防戦。首位攻防戦らしい引き締まった展開ながらも、チャンスをしっかりとモノにし、2-0と手堅く勝利を収め、昇格を決定させ、優勝に王手をかけた。

そして対する東京理科大は6位に位置する。前回のマッチアップでは開始早々に1点を食らうと、組織的な守備の相手をなかなか崩せず苦しい展開。しかし後半になると徐々にペースを取り戻し、40分に待望の同点弾。しかし逆転弾は奪えず、1-1で試合終了。痛み分けとなった。理科大以外にはすべて白星をあげている上智。しっかり全チームから白星を持ち帰って、タイトルもとりたいところだ。

上智のラインナップは以下の通り。

羽藤 宏太朗(C)(4年/#1/GK/國學院久我山高校)
髙野 陽 (3年/#56/MF/県立川和高校)
池田 総一郎 (4年/#10/FW/県立川和高校)
鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)
三谷 宗 (4年/#7/MF/日本大学鶴ヶ丘高校)
野田 祐成 (2年/#48/DF,MF/國學院久我山高校)
大山 諒(3年/#88/MF/武南高校)
古山 悠人(2年/#80/DF/新潟高校)
古宮 由視 (4年/#4/MF/東京武蔵野シティFC U-18)
三井 慎司 (3年/#82/DF/藤枝東高校)
神田 辰丸 (3年/#14/MF/國學院久我山高校)

サブは以下の通り。
小熊 崚介(2年/#28/GK/暁星高校)
松本 浩己(4年/#9/FW/東京都市大学付属高校)
伊藤 大心 (3年/#78/MF,DF/國學院久我山高校)
水原 理玖 (3年/#32/FW/専修大学松戸高校)
中尾 竜吾(2年/#72/DF/國學院高校)
林 陵(1年/#20/DF/桐蔭学園高校)
宮原 正弥(4年/#8/MF/國學院久我山高校)


強い風が吹く中、上智ボールでキックオフ。

向かい風のエンドを選択したため、押し込まれる上智。いきなりCKからあわやというシーンを作られる。

しかし7分、上智。古宮が敵陣右サイドの深い位置でファウルを受ける。キッカーは古宮。放ったボールは弧を描いて池田の頭へ。これを池田が合わせ、先制点をゲット。早い時間に先制点を奪う。

池田が先制点をゲット

しかしその後は相手に多くCKとFKを与え、ボールが風にあおられピンチに。

決定的なチャンスを作れないまま時計の針は進んでいく。ペースは風を味方につけた理科大だったものの、羽藤を中心にあと一歩のところを許さない。

41分、久々に上智が左サイドのいい位置からのFKというチャンスを迎えるも、これは相手GKにはじかれる。

このまま1-0のリードで前半を折り返す。

エンドが変わった後半、一気に上智ペースに。13分、激しい前線からのプレッシングで高い位置でボールを三谷が奪うと、最前線の池田へ。池田がこれをもらうと、右サイドに張っていた鈴木の足元へとボールを送る。ワントラップでエリア内へと侵入した鈴木は左足一閃。これがゴールに吸い込まれ、追加点。後半開始早々に2点差に突き放す。

鈴木が追加点

上智の勢いは止まらない。18分には古山のスルーパスから抜け出した池田が左サイドをえぐると、バイタルエリアでフリーになった古宮にボールを渡す。古宮がミドルシュートを放ちこれはGKに阻まれるも、こぼれ球に神田が詰める。しかしシュートは惜しくも枠を外れてしまう。

終盤にかけてさらに攻勢を強める上智。33分には野田のスルーパスに池田が抜け出し、GKと1vs1に。しかしこれは相手のGKに阻まれる。

35分、右サイドにロングボールを入れると、鈴木がうまく抜け出す。鈴木は切り返し、ハーフスペースを猛然と駆け上がってきた三谷へパス。エリア内で受けた三谷が落ち着いてゴール右隅に流し込み優勝を確実なものにする3点目。

三谷が勝負を決定づける3点目

そして鈴木に代えて、宮原を投入。逃げ切りを図る。

上智の攻勢は止まらず、刻々と勝鬨をあげる瞬間が迫ってきていた、45分にCKを獲得。ファーにあげたボールに古山が競り勝ち叩きつける。ボールはポストを叩くも、こぼれ球が再び古山の足元に。これを思い切りゴールへ蹴りこみダメ押しの4点目。

相手がキックして、すぐに長い笛。4-0で9連勝、無傷のまま4年ぶりの戴冠となった。

前半はとても苦しい展開であった。先制点こそ奪えたものの、クリアボールは風で押し戻され自陣でプレーすることを余儀なくされた。セットプレーも多く与えてしまい、あわや失点というシーンが何個もあったが、羽藤や髙野を中心になんとか守り切った。そんな中、後半は自分たちの持ち味でもあるプレッシングからミスを誘い、そこをついて、相手の流れを断ち切って、完全に自分たちのゲームにしてしまった。この16試合を経て、勝ち方をしっているチーム、になったように映った。しかし我々の目標は優勝することではない。「2部優勝、そして1部で戦えるチームに。」というのが今季のスローガンである。1部で戦える、すなわち2部を圧倒的な強さで制することが求められる。残り2試合、ここで気が抜けるようならば、落ちては上がり、上がっては落ちる、いわゆる“ヨーヨークラブ”のままであろう。最後の2試合、血眼になって戦えるか。これがこのクラブを一つ上に引き上げるか、そのままかの大きな岐路になってくるといっても過言ではないだろう。

タイトルに沸く選手たち

このゲームで得点を挙げた4人は池田、鈴木、三谷、古山だ。

池田は押しも押されぬ絶対的なエースであり、その活躍はもはやここに書く必要が無いだろう。昇格や優勝の決まるここ最近のゲームでは絶好調を維持、圧倒的な勝負強さを見せつけた。

鈴木は11節の桜美林戦からスタメンに抜擢されると、その試合でもゴールをあげ、攻めあぐねた東工戦、首位攻防戦となった玉川戦では決勝ゴールを記録。そのあとの試合でも決め、4戦連続ゴールを記録。中盤戦はまさしく彼の独壇場だった。

三谷は前半戦のインパクトこそ少なかったものの、首位攻防戦の玉川戦では中盤を完全に1人で支配。走行距離も圧倒的な首位となる記録を叩きだすと、そこからは決定的な仕事もできる不可欠な存在としてピッチを縦横無尽に走り続け、相手の脅威となり続けた。

最後にスコアシートに名を刻んだのは古山。本職ではないポジションでのプレーを余儀なくされてきたが、どのポジションでも高水準のプレーを維持。このシーズンを通して最も自分のプレーの幅を広げたプレーヤーであり、彼がいたからケガといったアクシデントがあってもチームの羅針盤が狂うことはなかった。影のMVPといっても異論は無いだろう。

フットボールの神様は残酷だが、たまに粋なことをする。スコアシートに名前を載せた4人は昨シーズンに比べて、このシーズンで各々一回り背中が大きくなった選手たちのように思える。その姿を見てきた、神様の粋ないたずらで彼らの目の前にボールを転がしたのでは、と思えるような4人であった。

試合を重ねる毎に存在感を大きくしていった4人

以下出場選手のインタビューです。

羽藤 宏太朗(C)(4年/#1/GK/國學院久我山高校)

・今日の試合を振り返って

優勝が只々嬉しいです。スコアだけ見れば4-0っていうことで完勝なんですけど、東京理科大学さんが前期勝てなかった相手であったり、昨シーズンから目指してきた優勝が懸かった試合だったりして、、、これはあまり良くないかもなんですけど4点目取った時は試合中ですけどちょっと泣いちゃいました。笑

攻め入られる展開が多い中で失点を0に抑えられたことも守備陣の1人としてはかなり手応えを感じています。控えで準備をしているメンバーを含め3年生以下の守備陣の層が熱いことは来年に向けてかなり期待が出来ますね。

・今後に向けて

前節で昇格、今節で優勝が確定しました。でもまだ終わってません。僕らの目標は「2部優勝、1部で戦えるチームに」。あと2節。来季に向け全力で勝ちに拘ります。

サタデーリーグ、Iリーグは先週が最終節でした。それぞれ最後の公式戦に相応しい戦いをしていたと思いますし、その雰囲気に心震わされたのは紛れもない事実です。

チームとしての公式戦は都リーグ2節のみ。残り短い期間にはなりますが、部員全員でベンチメンバー18人の枠を競い、強いチーム、良いチームだったと後から振り返れるように最後まで走り抜けていきたいです。

最後尾からチームを支え続けたキャプテン、羽藤

次節は11月3日(水)、成城大との10連勝、無敗優勝のかかった一戦。次節も無観客での開催となるので、Player!、Twitterでの熱い応援よろしくお願いします!

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