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息子事典vol.4

今日は家族でお出かけ。この気温、博物館や美術館に行くと思いきや。LET'S GO サイクルセンター(全て屋外)へ行こうという提案が旦那から出た。



えーっ!


父親帰還、1ヶ月ぶり。子どもたちに本気を見せている?屋外エンタメを見せてやろうと意気込んでいるのかもしれない。子どもたちを外で楽しませてあげたい、幼少期におじいちゃんと一緒に行った思い出の場所へ。


邪魔してはいけないなと思い、同意する。

「行ってきたら?」


子どもたちは、2キロ以上自転車で走り回ったそうだ。いろんな自転車を乗り回して、とっても楽しそうな写真がLINEでじゃんじゃん送られてくる。おめでとう。子供達と思い出の場所が一緒になるって素敵なことだと思う。ひぐらしの鳴き声が、思い出を更に彩ったに違いない。

息子は前日に負傷した腕が、自転車で遊んでいるうちに治ったらしい。いいことづくし。


が、ここで問題が起きる。


帰宅してから、不機嫌になっている。聞くと、アスレチックで順番に並んでいたら、自分より小さい子どもに順番を抜かされてしまったらしい。悔しそうにしているから、「順番を抜かした子になんか言ったの?」と確認してみた。

逆に質問された。「ママならどうする?」


うーん、並んでるって普通にいうかな。

「えー、自分より小さい子に!?」

小さいとか、大きいとか関係なく、並んでるってことは伝えるわ。

「ママ、大人やのに?」


もし息子が「大人気ない」という言葉を知っていたら、迷いなく私に言っていただろう、疑惑の視線で私をみている。


大きい人=我慢する人

という図式はいつから学ぶのだろう。子どもたちはいつから「年上だから我慢する」倫理観らしきものを得るんだろう。自分より小さい子に、自分のものだ、と自分の権利を主張することが恥ずかしくなるのはいつからだろう。


我慢すること自体が自分の選択なら、あまり気にしないけど。そう強制される社会は良くないかな。年下だから(年上だから)自分のものを自分のものと言えない、順番抜かしに目をつぶるのは、お互いにとって良くない。自分の子だからと言って、理由のない我慢に慣れてほしくない。それに慣れるときっと他の子にも我慢を強いるようになる。


よりよく生きるために、「我慢の美学」ではなくて、アサーション(assertion)のスキルを磨いてほしい。相手を尊重しながら、自分の意見が伝えられるように。普段の生活のやりとりで気をつけないといけない、と考えさせられた夜。おやすみなさい。


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