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あのときはまだ綺麗な空を知らない

ついに、今まで何度も「今度書こうかな」って先延ばししてきた私のあの3年間について書くことにする。

当時は楽しいことも嬉しいこともあったけど、うまくいかない辛さや孤独感の方が多かった(というか記憶に残ってる)。あのときは日々を乗り越えるのに必死だったけど、今思えばあの3年間がいい意味でも悪い意味でも今の私を作ったんだと思う。


運動が大の苦手な私が何を思ったか運動部に入った。同期の中で一番下手なのはいうまでもなかった。顧問の先生は厳しくて、何度も注意された。チームメイトがあえて私に聞こえるような感じで「1番下手なのってそらじゃない?」って言っていたのを忘れることはないだろう。

同期の人数は奇数で、2人組を作ると1人余る。幼い頃から「いれて!」が言えないタイプの私がその1人になることはよくあった。そういうときは1ペアだけ3人でやるんだけど、あるとき入れてもらえないことがあったのはすごく覚えてる。まあ、そんなのレアケースだったと思うんだけど衝撃的だったんだろうな。

私が自分の思いをうまく言葉にできてなくて誤解を生んでしまい、友達と喧嘩になったことがある。あれはほぼ100%私が悪い。(ちゃんと仲直りできた。よかった。)また別のときにも私がお喋りで言った言葉が誤解されて、それが誰かを通して伝わり「なんでそんなこと言うの」と4人くらい対1で言われたこともある。めっちゃ泣いた。責めるつもりは全くなく、悪口のつもりも全くなかった。自分のせいで申し訳ないという気持ちだったのに。あれ以来、自分の発する言葉にはものすごく気をつけるようになった。LINE,DMを送るときにものすごく文章を見返して、直してから送るから時間がかかるのは、きっとこの経験から。自分の発した言葉が誤解されて相手を傷つけることもあるし、自分が傷つくこともある。私はどっちも経験したから。言葉って怖い。

一緒に帰りたい気持ちはあるけど「帰ろう」って言えなかった私は、挙動不審になっていたのかもしれない。「ついてこないで」と言われたことがある。まあ、これは仕方がない、私にも悪いところがあったであろう。ただ、おしゃべりして一緒に帰っているつもりだったり、みんなの話の輪に入っているつもりだったりしたのに、一緒に帰るときは帰っていいか聞いてほしい、話に割り込んでこないでほしいと言われたときはびっくりした。めっちゃ泣いた(また笑)。その後はついてきていると思われないように、その子たちより先に帰ることにした。(許可を取って一緒に帰るという選択をしなかったのは、少し悔しかったからっていうのもあったと思う。)見てると誤解されないように下を向いて歩いた。自分の影ばっかり見つめていた私は、星が出ている空や晴れた日の透き通った空が元気をくれることを知らなかった。

まあ、大体こんな感じでいろいろ経験しました、3年間。うまくいかない日々が辛くて、毎日家に帰ってドアを開けた瞬間大泣きしていた時期もあった。


辛い思い出ばっかり思い出してしまうけど、そういう3年間を送れてよかったって思ってるんだ。

運動音痴すぎてうまくいかないのが悔しかった私は、どんなに行きたくなくても部活に行き続けた。負けたくなかった。引退直前に先生が言った一言が忘れられない。「1年生の頃一番下手だったのはそらだったけど、一番最初に結果を出したのもそらだった。」諦めずに、負けずに頑張れば報われることがあるって知った。

自分が辛い思いをしたことを相手には絶対にしたくない。「考えすぎ」って言われることもあるし、実際考えすぎて疲れちゃうこともあるけど、相手の気持ちをすごく考えるようになれた。

現実から逃げるように本の世界に飛び込んでいたから、読書の楽しさを知った。今も時々現実が嫌になると本の世界に逃げる(逃げるという言い方は違うのかもしれないけど)。本を読んでいる間は現実を忘れられるから。

自分が真面目すぎるのかなあ…とか、見た目がthe真面目ちゃんだからかなあ…本読んでるからかなあ…とかいろいろ考えた。新しい世界を知りたくて知り合いがほとんどいないところに進学して、どうすればいいのか考えてまあまあ挑戦したと思う。気づけば結構変わってた。卒業後、数年ぶりに顧問の先生に会って「(同期の中で)そらがいちばん変わったな」って言われたとき、「あ。私変われたんだ。」って気づいた。

この3年間があるから、今居場所があること、かけてもらった優しい言葉、空が綺麗だって気づける余裕があることとか、日常の中に私は人一倍幸せを感じられると思う。当たり前じゃないんだよって。ありがたいことなんだって。

最近友達に「そらは優しすぎるんだよ」と言われたけど、きっとこの3年間も関係あるんじゃないかなって思う。自分が優しいという自覚はないけど、そうやって言ってもらえるのは嬉しいこと。

あの3年間がなければきっと今の私はない。良くも悪くもいい思い出です。


では、素敵な1日になりますように✨