見出し画像

スターリング衛星~美しい夜空を侵略しようとする12000基の衛星群~

みなさんはスターリング衛星というものをご存じでしょうか

米国スペースX社が打ち上げた世界中へのインターネット接続サービスを提供するための衛星群のことである

2019年5月24日の60基からはじまり
2021年6月現在では約1600台の衛星が打ち上げられています

最終的には総計12000基までの衛星を打ち上げて巨大通信衛星ネットワークを構築する計画だそうだ

この計画が完成すると、約200基の衛星(動く人工星たち)が常時空に見えると予想されています。

画像1

(画像引用先:https://twitter.com/i/status/1399769106853728260

これはもはや光害ところの話ではありません…

多くのアマチュア天文学者が夜空に望遠鏡を向けて
新しい超新星爆発、新しい彗星、そしてまだ見ぬ恒星や星団たちを追い求めている中

こんなことをされたら、たまったものではありません…

もちろん天文界も黙っていられません

天体台による観測中にスターリンク衛星の光による多数の斜線が入った画像が出るなど、すでに観測に影響が出ているのですから

すでに天文ファンの中でこのスターリング衛星による多数の迷惑な斜線に名前を付けている

「スターリンクトレイン」

画像5

(画像引用先:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/06/post-12259.php)

これを受けて世界の天文学者から成る国際組織・国際天文学連合は、スターリンク等の巨大衛星群による天文観測への懸念を表明する声明を2019年6月3日に発表したようです

でもいまだにニュースでほとんど報道されていないところを見ると、
米国スペースX社が圧力をかけて情報封鎖している可能性は高いです

世の中の利便性を図ろうしているとしても
限度というものがあります

このまま放置しておくとたとえ山奥に行ったとしても
砂漠に行ったとしても未踏の秘境の地に行ったとしても

もう二度と美しい夜空をみることができなくなるのかもしれません…

わたしもいち天文愛好家として
積極的にこの件に関して情報発信していきたいと思います


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?