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【騒音の神様】08 花守、教師をぶん殴る(激突体育会系暴力編)

鼻血を出している生徒の後ろから教師が口を挟む。
「わかったか、お前らは邪魔なんや。さっさとどっか行かんかい。練習の邪魔して時間返してくれるんか、」
神様は食い下がる。
「何が練習や、子供らをどついてるだけやないか。」
「指導や指導。お前らが代わりに教えれるんか。俺らの代わりに出来るんか。出来へんのやったら出て行け。俺らは教えたってるんや。感謝されるべき、、」
まで言ったときに花守のパンチがとんだ。
教師は一撃で吹っ飛んだ。地面を転がりながら鼻血が吹き出している。他の二人の教師らしき大人が花守に殴りかかってくる。
「お前、何しとんじゃ、」
花守は相手のパンチをよけもせずに殴りつける。一人、そして二人。しっかりした体格の教師が簡単に吹っ飛んだ。花守は最初に殴り飛ばした教師の頭付近に立った。そして見下ろしながら言った。
「俺はなんぼでも殴る。」
鼻血を流している教師はまだ、返事も出来ず朦朧としていた。神様は、大声で倒れている教師達に話す。
「わしらは子供は殴らん。でもな、大人はなんぼでも殴るで。ええな、お前ら。子供達に手だすな、ええな。」
三人の教師はしばらく地面に横たわってゴロゴロ転がっていた。生徒たちはかいがいしく、先生を介抱しようとするもの、黙って立っている者、そして他の先生を呼びにいく者がいた。神様は花守に言う。
「帰ろうか、また来よう。」
二人はバイクに戻り走りだした。神様は気分が悪かった。
「ああ、気分が悪い。腹が立つ。ムカムカする。なんやあの大人達は、くそっ。」
花守は黙ってバイクを走らせた。

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