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「toio」はどこまで広がるのか。キューブ型ロボットトイの可能性

ロボットトイ「toio」から、続々と新製品の発表がされた。詳細は下の記事を見ていただくとして、発表を見て感じた「可能性」についてこちらにまとめておく。

toioが発売されたとき、僕は開発者の田中章愛さんに一つだけ不満を漏らした。

「こんなにおもしろいモノなのに、他の人が開発できないのはもったいないですね。SDKとか公開しないんですか?」

そのときの田中さんは「確かにそうなんですけど……」のように言葉を濁していたように思う。

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しかしその数ヶ月後、toioのAPIがオープンソースで公開。さらにtoioコアキューブの技術仕様も公開している(それについてはこちらのインタビュー記事が詳しい)。

そしてそんな公開APIと技術仕様を駆使して作られたのが「ウロチョロス」。ふんだんにゲームAIの機能が搭載され、スマホアプリで操作可能なところが特長だ。これを開発したモリカトロンの森川幸人社長は、ウゴウゴルーガのCG制作を手掛けた人。

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「ウロチョロス」はtoioの性能とAIを最大限に生かし、コアキューブが生き物のように動き回ったり、集まって会議したり、キューブに搭載されているスピーカーから音を出して合唱したりする。

デモでは、表情認識AIを使って「変顔」を認知し、キューブ同士が相談し一番変顔だった人のことろに向かう、というのをやっていた(ちなみに満場一致で僕だったらしい。失敬なw)。


とにもかくにも、森川社長は言う。

「こんなおもしろいモノなのに公開しないなんてあり得ないですよ。もっとみんなもこのAPIで作ったゲームとかのソースコードを公開して、みんなで参照し合えばいいんですよ」

まさに、この言葉に尽きると思う。最初toioを見たときは「このシンプルなキューブ型ロボットでいったい何ができるんだろう」と思った。しかし、いまや音だけでなく、ゲームAIと組み合わせたものまで登場している。

APIや技術仕様が公開されてるのだから、これから先も僕が想像できないものが、いや開発者の田中さんさえも想像できないものがドンドン出てくるだろう。それだけのポテンシャルを、toioはもっている。





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