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書評"テクノロジー思考"

テクノロジーに縁遠いけど、アプリとかすぐ落としちゃって試したくなる私のような非テクノロジータイプにぴったり。

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、ビジネスパーソンには必須のワードとなった時代、これが叶える社会イシューはローカルにあるという。なぜか。人口が都市に集中する「都会化の進度」は世界的に進んではいるものの、VS「テクノロジーの進度」で勝負すれば、後者が圧倒的に勝つ。つまり、テクノロジーは、都会化の前に地方に潜入することができるため、というわけだ。

テクノロジーのネクスト・フロンティア。それこそが地方であって、世界中の地方では、いまだ圧倒的なオフラインな世界が広がっている。日本のEC利用率でさえ、7%だそうだ。それぐらい、地方ではオフラインの買い物が普通である。アジア、アフリカの地方では、ネクストフロンティアのターゲットとなっており、医療、農業、教育、物流などの分野でスタートアップが積極的な動きを見せているとのこと。もちろん、ソーシャルな目線での課題設定とソリューションの提供である。

そんなようなことが、グローバル視点で次から次へと紹介されている。LDX(ローカルデジタルトランスフォーメーション)といわれる最近の潮流は、まさにこの動きを表す言葉なのだ。

もはや、自分たちの事業にLDXをどう実装するか、地方の各経営者に問われている時代とも言える。翻って、sonrakuはどうか。ロボティクスや遠隔監視装置は、バイオマス事業には必須の課題であろう。宿泊部門には、ダイナミックプラインシングやアフターコロナ時代に則した室内環境のモニタリングによる自動換気システム(しかも熱交換換気扇)などの導入は必須になってくるだろう。一方、こうしたことへの投資は、売上大幅減の企業(sonraku含む)にとっては短期的には難しい。ぜひ、政府にはこうしたテクノロジー的チャレンジに向けて、5.27決定予定の第二次補正以降にて、政策的支援をお願いしたいところでもある。

その他、インドと中国の今も紹介されているが、日本との圧倒的なレベル差に愕然とするだろう。とりあえず、インドと中国には近いうちに行かないと。あ、杭州にあるアリババの城下町は相当すごいらしいぞ!

以上です!

文責:井筒耕平

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