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あわくら温泉元湯・賃貸プラン整いました!

こんにちは。sonrakuの半田です。
本日のnoteでは、元湯のリノベーションが完了し、入居者募集の準備が整いましたので、そのご報告をさせていただきます。

その前に、今回の賃貸利用に到るまでの背景からお伝えしたく、ちょっとだけお付き合いいただけるとうれしいです。


西粟倉村の住宅事情

私たちが拠点を置いている岡山県西粟倉村は、2004年に合併協議会から離脱したあと、自立を目指して2008年に「百年の森林構想」を打ち出しました。
その後、林産業を中心として村の活性化をはかり、それに触発される形で他の分野のチャレンジャーも巻き込んで、10年間で30社以上のベンチャー企業が誕生した数奇な村として注目されています。
百森構想発足から12年経った現在では、人口1500人の村に毎年80名近くの転入者が訪れます。
もちろん、転出される人たちもいて、村全体が常に躍動しるイメージです。

そんな西粟倉村の現在は、移住者が生活するための住宅確保が難しい状況になってきています。
10年前からすればなんとも贅沢な悩みではありますが、当事者からすればなかなか深刻な問題です。

実際に私も、2018年1月に西粟倉村に移住していましたが、当時は住む場所が見つからず、3ヶ月間元湯の2階を間借りしていました。
2018年の4月から、エーゼロ株式会社が運営・管理する「しごと・くらし応援住宅」への入居が決まり、後追いで移住してきた家族と一緒にこちらに移り住むことになりました。
ちなみに、こちらの住宅はエーゼロ株式会社が移住者のために民間資金で建てた新築戸建の集合住宅(※10棟中5棟は村の所有)です。
エーゼロ(株)のチャレンジ精神と覚悟が伺えますね。

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しごと・くらし応援住宅

しごと・くらし応援住宅は、新築戸建なので築古の空き家に比べると家賃はやや高めですが、空きが出るとすぐに入居者が決まります。
それは、住宅が非常に快適であることも理由なのですが、それでも今の西粟倉村でいかに住宅が不足しているかがよくわかります。


遊休資産を活用してきたsonraku

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ここで私たちsonrakuの話をさせていただきたいです。
sonrakuは現在、西粟倉村と香川県豊島の2箇所2店舗のゲストハウスを運営しています。
「あわくら温泉元湯」や香川県の「豊島ゲストハウスmamma」はもともと遊休施設だった場所で、自治体としても活用方法に悩みを抱えていました。
そこに、ゲストハウスという形で新たな命を吹き込んできました。

■あわくら温泉元湯

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お客様がご飯を食べるメインフロアの様子

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メインフロアをリノベーションしている様子


■豊島ゲストハウスmamma

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mammaのお食事フロア

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リノベーションの様子(画像小さくてすみません!)

mammaはもともと乳児院として建てられた建物でした。
2015年まで乳児の受け入れをしていましたが、老築化などの問題で坂出市に移転が決定。
その後解体が予定されていましたが、島民の建物を惜しむ声が起点となり、残す道を模索しました。
そして、豊島の知名度が上がるとともに増加する観光客の受け入れ施設が求められていたことなどが要因となり、 2017年8月、銭湯とカフェ・バーを備えるゲストハウス「mamma(まんま)」として復活しました。

記事になっていますので、読んでいただけると嬉しいです。


sonrakuでは、これらの宿泊事業とは別に、西粟倉村で木質バイオマス資源を原料とする熱供給事業を行なっています。
原料となる木材は、百森事業から生まれる間伐材です。
間伐とは、製材や建築材に使える上質な木材を育てるために、森林管理の一環として行われる施業の一つです。
その工程で生まれるのが間伐材であり、これも遊休資産の一つといえます。

このようにsonrakuの事業は全て、眠っている資産に命を吹き込んで、価値に変えることに繋がっています。


住居不足問題に対して、できることからやってみようか

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先にも書いた通り、西粟倉村では現在住居不足が問題になっています。
これでは、せっかく魅力的な村になっても、移住者を気持ちよく受け入れることができません。
村に拠点をおいている私たちも、新しい仲間がどんどん増えて欲しいと思っています。

そこで、これまでスタッフの休憩室やインターンの一時受け入れ場所として使っていたあわくら温泉元湯の2階を、新たに住居スペースとして活用することにしました。

まず、身近にある遊休資産を見つけて。
自分たちのできることからやってみよう。
いつものやり方です。

2019年10月に決心し、すぐに行動開始。
自分たちでできる作業、できない作業の区分け。
また、どんな空間であれば快適かなどを話し合い、理想の空間作りに取り掛かりました。

イメージしたのは、単身の若者が気持ちよく生活し、仕事に打ち込める空間です。
お部屋の広さ的にも一人しか厳しかったこともありますが、西粟倉村に毎年たくさん訪れるチャレンジングな若者に利用してほしいと思ったのが理由です。
そんな方のために、ほっと一息つける快適な空間をつくりたいと思いました。
そして、約5ヶ月間かけてイメージした空間に仕上げていきました。


それでは、


思いを込めてリノベーションした空間をみてくださーーーーい!

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全体的に、西粟倉村らしく木材の風合いを十二分に残した空間になっています。
中でも象徴的なのは、床に使用した西粟倉産材の杉フローリングです。
こちらは村内木材ベンチャーの西粟倉森の学校が製造している一品です。
針葉樹の無垢材ならではの柔らかさと暖かさがとても心地よいです!

森の学校 杉フローリング情報


また、仕事や勉強に向き合えるように、床の間を改造してデスクスペースにしました。
加えて、正面には本棚を設置していて、入居後すぐに活用しいただけるようになっています。
さらに、布団タンスをそのまま物入れとして残しているので、荷物が多い外仕事の方でも満足にご利用いただけると思います。

ちなみに、下記のイメージの通りベッドと椅子も準備する予定です!

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生活に重要な水周りも綺麗に整えました。
洗面台には電気給湯器を設置したので、寒い朝に暖かいお湯が使えるのは嬉しいですね。

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ちなみに、改装前はこんな感じでした。

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私も3ヶ月間(冬場の1〜3月)生活していましたが、朝起きたら鼻が凍っているくらい寒かったのを覚えています。
改装後は、内窓を全エリアにつけているので、断熱性は随分増していると思います。

あわくら温泉元湯ならではのサービス

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入居者様の特典として、なんと、営業時間中であれば温泉をご利用いただいてもらってOKにしています!
あわくら温泉は傷を癒す成分が含まれているといわれているので、仕事で疲れた身体を癒していただけたらと思います。
ただし、毎週水曜日が休業日になるので、お近くの入浴施設をご利用いただくことになります。
それでも、ほぼ毎日温泉に入れるのは嬉しいですよね。


本日より入居者を募集いたします!

●西粟倉村の住宅問題
●sonrakuの遊休資産の活用の歴史
●身近な遊休資産の活用
●元湯賃貸プラン公開

本日は4つの項目でお話しさせていただきました。
そして、本日より正式に入居者の募集を開始いたします!
現状お貸しできるお部屋は2つです。

ご興味のある方は、下記までメールをいただけたらと思います。

mail:handa@sonraku.jp(sonraku 半田)

以上。ではまた!


文責:半田

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