三百九十五話 コレクション

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。

『小悪魔の休憩所』と言うお店で…。

二日間、バイトしていた私…。

そのお店は女の子が寛ぐ姿を…。

女の子大好きな女性のお客様が…。

眺めてお金を支払ってもらうという。

画期的な?レズのお姉様向けのお店だ。

私は働いている側なので…。

座って寛いでいるだけでお金がもらえる。

日給一万円以上ももらえる…。

とても夢のようなパラダイスなバイトだった。

マダムKという謎の女性の斡旋で…。

見つけたバイトであったが…。

初日は隣の女の子に蹴られたり…。

膝枕をしてあげたり…。

なでなでしまくったりと…。

なかなか疲れるバイトなのであった…。

2日目もバイトに来た私…。

2日目も隣の女の子が…。

膝枕してあげたり…。

今度は耳掻きをしてあげた…。

なんでこの子にこんなにしてあげるのか?

多分この子が茶色い癖っ毛で…。

もふもふの髪の毛がかわいくて…。

肌の色が真っ白で…。

小さいお顔で、瞳が大きい…。

お人形さんみたいな女の子だから…。

それでいてお胸は大きく…。

お尻も結構大きくて…。

弾力がすごいのであった…。

そんなことを考えていたら…。

2日目のバイトも終わっていて…。

お給料ももらって…。

帰ろうとしたら…。

隣の女の子、眠子さんが…。

家に泊まって欲しいと言ってきたのだ。

最初はどうしよう?と思ったのだけど。

眠子さんのお母さん…。

マダムKこと真門圭子さんも…。

ぜひ泊まっていってと仰るので…。

私は眠子さんのお家に泊まることにした。

真門圭子さんと眠子さんは親子だったのだ。

そして、眠子さんのお家で…。

圭子さんが作ってくれたシチューを頂くことに。

その時に圭子さんが強欲の大魔王だと…。

真門圭子さんの正体を明かしてくれるのであった。

私はびっくりしてしまうけれど…。

どうにかシチューを食べ終えることができた…。

食べ終えたあと、眠子さんとお風呂に入ることに…。

私と眠子さんは脱衣所に向かった…。

眠子さんは脱衣所に入った瞬間…。

ルームウェアーを大胆に脱ぎ去り…。

ミントグリーンの下着姿になってしまう。

すぐに下着も脱ぎ去って…。

むちむちぷりぷりんな全裸になった…。

あまりな豪快な脱ぎ方を…。

私はじっと見つめてしまうのであった。

眠子さんの肌は真っ白で…。

触るとふにゃんふにゃんで…。

雪見なアイスみたいな触感なのだ。

たわわなお胸が張り出していて…。

翼さんやグレモリーよりは小さいけど。

リアルJKのお胸はツンと上向きで…。

若さを誇っているのであった…。

お胸は血管が浮き出ていて…。

色の白さを強調していた。

私も色白なほうだけれど…。

眠子さんの白さはすごいのである。

お腹は少しぽっこりしているけれど…。

決して太っているわけではなく…。

それでいてお尻もかなりでかい…。

お尻も真っ白で張り出てていて…。

触ったら雪見な冷凍菓子のような…。

ぷるんぷるんな触感なのであろう…。

容易に想像がつくのである…。

そんなことを私が考えていると。

眠子さんは浴室に向かってしまった。

私も衣服を脱いで全裸になる…。

私は貧乳だし、お尻も小さいので。

胸元を手で隠して浴室に入った。

すでに眠子さんは浴槽に入っていた。

一緒に入ろうと言うので…。

私は躊躇したけれど…。

女の子同士だしいいかと思い…。

眠子さんと一緒にお風呂に…。

入ることにしたのである…。

私は掛け湯をして浴槽に入る。

眠子さんとは向かい合わせなので。

結構恥ずかしい…。

眠子さんはいきなり抱きついてきて。

捕まえた〜と言ってきたのである…。

私はそれだけで頭が沸騰しそう…。

眠子さんは私みたいな…。

美少女が大好きだと言って…。

余計に抱きついてくるのである。

私は好きな人がいると言って。

少し拒絶するのであるが…。

眠子さんは女の子同士だから…。

関係ないと言う…。

「乃亜ちゃんは好きな人がいて」

眠子さんは私の耳に囁きかける。

な、なんで知ってるの!?

「乃亜ちゃんの頭の中なんでもわかるよ」

眠子さんはそう言って…。

私の耳に吐息をかけてくる…。

眠子さんは太陽の元で花開く…。

お花のようないい匂いがして…。

吐息はもっと濃厚な匂いがした…。

私は耳が弱いし、クラクラしてしまう。

「眠子のママ、魔王だし…」

眠子さんは私の耳たぶを…。

そっと噛んで言った…。

「眠子は怠惰の魔王ベルフェゴールなんだ」

眠子さんはそんなびっくりなことを…。

私の耳を甘噛みして囁くのだった。

七つの大罪の怠惰の魔王…。

ベルフェゴールは、古代モアブで崇められた神バアル・ペオルを前身とする。

この名は恐らく「ペオル山の主神」を意味していて…。

このバアルと言う名が、慈雨と豊穣の神のバアルを指すのか、単に一般名詞としての「主神」という意味なのかは不明。

キリスト教によってバアル神を貶めて、悪魔にした姿らしい…。

私はネットで得た知識を思い出していた。

ベルフェゴールは怠惰と色欲も司っていて…。

だから眠子さんは私に抱きついてくるのだろうか?

女性に不道徳で性的な心を芽生えさせるという。

ベルフェゴール自身は女性に不信感を持っている。

らしいのだけれど、眠子さんはそんなことない…。

よね?今の状況みたら私がこんなことを…。

されているのだから…。

私の心も不道徳で性的になっちゃうよ!?

それにまさか今日だけで…。

2人の魔王に会うとは思わなかった…。

「乃亜ちゃん初めて見た時から…」

眠子さんは私をギュッと抱きしめて…。

私の耳元で甘い吐息をかけながら…。

囁いてくる…。

「私のモノにしたいと思ったんだよね〜」

眠子さんは私の耳をちろりと舐める…。

私はゾクゾクとして震えてしまう…。

「眠子ね、こっちの世界に来てから…」

眠子さんが仰るには…。

魔界から人間界に来てから…。

美少女アニメやフィギュアを初めて見て。

とてもときめいてしまったのだそう…。

人間界でそばにいたマモン様と…。

親子の契りをして…。

女の子同士がイチャイチャする…。

ちょっと危ないお仕事をして…。

お金を貯めて美少女グッズを…。

いっぱい買い込んだのだそう…。

二次元美少女も好きだし…。

リアル美少女も好きだという。

「乃亜ちゃんはこの世で一番美少女だよ〜」

眠子さんは私もコレクションしたい…。

そんなことも言い出すのであった…。

私はモノじゃないし…。

コレクションしたいと仰られても…。

私はすごい困ってしまうのであった…。

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