三百七十九話 眠子さん

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。


私はとある日にバイトしようと思った…。

一緒に住んでる花子さんの紹介で…。

マダムKという女性に連絡をとってくれた。

マダムKという名前からして胡散臭い。

その女性の紹介で…。

『小悪魔の休憩所』という…。

怪しいお店で働くことになった私…。

そこで、ギャル風?の制服を着て…。

ガラス張りの部屋に入っていく…。

私はその部屋で座って寛ぐ…。


ここで寛いでいればお金がもらえる…。

そんな楽ちんバイトなのであった…。

寛いでいる女の子が数人いて…。

その様子をお客様が見て楽しむ…。

そんなシステムのお店…。

他の女の子はスマホ等を見て寛いでいる。

私もスマホでも見て寛ごうと思ったのだけれど。

着替えた時、自分の私服のポケットに…。

スマホを入れっぱなしにしてしまった…。

なんと言う不覚…。

勝手に取りに戻っていいのだろうか?

そんなことを考えていた…。


と、その時私の腹部に強烈な痛みが走る…!

誰かが私の鳩尾を蹴ってきたのである…。

痛い、痛すぎる…。この強烈な蹴り…。

誰だ、私のお腹に蹴りを放ったのは!?

最初、わざと蹴ってきたのかと思ったのだけれど。

隣で寝ていた子が、寝ぼけて蹴ってきたのである。

バイト中に寝るとは…!?

そもそも、寝てていいのだろうか!?

寝ながら稼げるなんて、うらやましい…。

今度から私もやろうかな?などと…。

などと、考えていると…。

その子はなんと身体を半回転させて…。

私の膝の上に頭を乗せてきた…。

なんと言う寝相の悪さ…。

私はその子の髪が癖っ毛で…。

ゆるふわで触り心地が良さそうなので…。

触ってしまうのである…。


ふわふわーゆるゆるー…。

その子の髪の毛を触っている私…。

すっごい気持ちいい…。

癖っ毛だけれど、指が引っかからない。

私は次にその子の真白なほっぺたを触る…。

もちもちふにふにもちもちふにふに…。

お餅みたいで、柔らかくて伸びる〜…。

触っているだけで、面白い…。

その子はセーラー服を着ていて…。

セーラー服の上着の裾からお腹が見えている…。

お腹の肌も真っ白で柔らかそう…。

私はそこをじっと見つめている…。

触りたい…。

私は何気ない仕草で、その子のお腹を…。

じっくりと撫でてしまうのであった。

その子のお腹はしっとりとしていて…。

私の指に吸い付くような触感である…。

私はお腹と背中の方まで撫で回してしまう。


その時、その子がまた寝返りを打って…。

私の指がその子のたわわなお胸に当たってしまう。

その子のお胸はミントグリーンのブラに包まれていて。

それでも、たゆんたゆんとした柔らかさ…。

私はその子のお胸を下から支えてしまう形になる。

その子の寝返りがまたして…。

私の指は下からお胸を揉んでしまうようになってしまう。

Dカップ以上ありそう…。

こ、これじゃ変態の痴漢だよ、私…。

そう思っていると、その子の瞳がぱっちりと開いた。

長い睫毛にちょっと垂れ目な瞳…。

瞳の色は紫水晶のような色をしていた。

数秒、その子と私は見つめあってしまう…。

「ふわぁぁぁぁ、よく寝た…。うん?おはよう」

その子は大きく欠伸をして、私に挨拶をした…。

私も、おはようございますと挨拶を返す…。

「?なんであなた眠子の胸触っているの?」

その子は自分の胸あたりを見つめ、そう言う。

ああぁあ、あわっわわわあっわ。こ、これは。


「これはわざとじゃないんです!ごめんなさい」

私は慌てて、必死に謝った…。

この子、眠子『ねむこ』というのか…。

そんなことも脳裏をかすめるけれど…。

ど、どうしよう?私、変態だ…。

「別にいいけど〜。女の子同士だし…。眠い…」

眠子さんは名前の通り、まだ眠そうだった…。

小さなお口を大きく開けて、欠伸をしている…。

「あなた、私の頭なでなでしてくれたよね?」

眠子さんがそう言うので、私は頷いた…。

気持ちよかったよ〜。またやって〜。

そんなことを言うので…。

私はその子のセーラー服の中から指を出して…。

また眠子さんの頭を撫でてやるのであった…。

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