四百十八話 装備
『デモンズファンタジア』
それは勇者軍と魔王軍の戦い…。
魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。
異世界より勇者たちを召喚した…。
それでも魔王軍をなかなか倒せず…。
魔王軍の四天王…。そして…。
魔王は強烈に強かったのである…。
そのとき光の勇者が召喚され…。
四天王を封印し魔王を斃したのである。
こうして王国には平和が訪れた…。
かに思えたが…。
魔王軍の残党と魔王の子が…。
また王国に脅威をもたらしたのである。
王は光の勇者を探し召喚するように…。
宮中魔術師たちに命令した…。
果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。
四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?
しかし、此度召喚された勇者は…。
かなり変わった勇者だったのである…。
『デモンズファンタジア』という…。
VRゲームのテストプレイヤーをやることに。
なった私…。
バイト先で眠子さんという女の子と…。
紆余曲折あってお知り合いになった。
その子に頼まれたのだ…。
眠子さんはそのゲームの原作者であり…。
ゲームのシナリオも書いているという…。
すごい人なのであった…。
次の日、眠子さんの家に向かう私たち…。
私はズッ友でギャルの藍さんを…。
誘って、秋葉原にやってきた…。
秋葉原の街を通り過ぎると…。
すぐに眠子さんの家…。
というかビルが見えてきた…。
VRゲーム『デモンズファンタジア』
そのゲームのテストプレイヤー…。
というかバイトを頼まれたのである…。
原作兼ゲームのシナリオライターの…。
眠子さん直々のお願いであった…。
眠子さんの部屋に着くと…。
ゲーム会社の運営さんが待っていて…。
すぐにVRゲームのスーツを着ることになった。
運営さんは運営Lさんという謎の人だ…。
私たち2人はスーツが着やすいように…。
服を脱いで下着だけになった…。
下着の上からVRスーツを着ているので。
身体にぴっちりとスーツが食い込んで…。
何か変な気分になりそうだった…。
息苦しさとかキツすぎるということは。
ないのだけれど…。
下着というかインナーだけで…。
半透明の薄いスーツを着ているのは。
本当に不可思議な感覚だったのだ…。
そのあとすぐに…。
眠子さんのベッドに横になり…。
2人はVRゲームの世界にダイブした。
軽くキャラメイクを終えて…。
(このゲームは自分の姿を投影できる)
私は自分の胸を少しだけ大きくした。
小さすぎて、自信がなかったのである。
キャラメイクを終えて…。
ゲーム世界に降り立った私…。
ヨーロッパ風のファンタジー世界に。
立っていて…。
遠くにお城が見えるので…。
城下町という感じの街並みだった。
そこにいろんな種族の人たちが歩いている。
私はお試しでこのゲームに少しだけ…。
前にログインしたのだけれど…。
圧巻の世界観にまた見入ってしまう。
あらためて、自分の姿を見ると…。
スポーツブラとパンティしかないような。
そんな破廉恥な格好なのに気づいた。
私は恥ずかしくて、しゃがみ込んでしまう。
しゃがんでいても致し方ないので…。
どうにか立ち上がることができた私…。
運営Lさんの話では…。
装備がない状態なので…。
こんな格好なのだそうだ…。
恥ずかしいので装備を買いに行こう。
そう思った私であった…。
そしたら、後ろで誰かが…。
私の小ぶりなお尻を…。
撫で回してる様子…。
私はびっくりしてしまい…。
飛び上がりそうになってしまった。
振り返るとそこにいたのは藍さん。
藍さんがお尻を触っていたのである。
安堵したのだけれど…。
なんでそんな如何わしいことを…。
していたのだろうか…?
私のお尻がかわいいからだと…。
言うのだけれど、本当なのだろうか?
藍さんはいつも金髪を…。
ポニーテールに結んでいたのだけれど。
今回は結んでなくてストレートだった。
そして、種族をエルフ族に選んだのか。
耳が尖っていて、長くなっていた…。
ギャル風で美人な藍さんに…。
すごいぴったりな顔立ちであった…。
そして、私と同じで…。
なんの装備もしてないので…。
ブラとパンティだけのような…。
格好であった…。
藍さんは全然恥ずかしくない様子で…。
腰に片手を置いて、悠然と立っている。
(やっとお尻を触るのをやめてくれた)
藍さんの胸は聞いたところによると…。
Eカップあるそうで…。
その胸がツンと上向きで…。
ブラに押し上げられているかのように。
誇らしげに屹立していた…。
バストサイズは84センチぐらいだそうで。
とんでもなく大きいというわけではない。
でもウェストがすっごい細いので…。
貧乳の私には理解できないのだけれど。
トップとアンダーの差でEカップらしかった。
「恥ずかしいから装備買いに行こう?」
私は藍さんにそう言った…。
なんで恥ずかしいの…?
藍さんはそんな顔をしていたのだけれど。
自分と私の格好を見て…。
納得してくれたようだった…。
藍さんは私と腕を組んで…。
歩き出した…。
藍さんの胸が揺れて…。
その度に私の身体に…。
密着してくる…。
藍さんのEカップの胸が…。
私の身体に…。
そう考えるだけで…。
私の頭は沸騰しそうだった…。
歩いていて、ほどなくして…。
装備屋さんに着いた…。
中に入ると店員さんが…。
いらっしゃいませと言ってくれる。
どう言う装備があるのかと。
見てみると魔導士が装備するような。
漆黒のローブが売っていた…。
見習い魔術師のローブという。
商品名でこれでいいやと…。
私はお会計をしようとした…。
値段を見ると2000Gだという。
結構するけれど…。
これなら全身を隠せるし…。
フード付きなので…。
顔も隠せると思ったのである。
なんで顔を隠すのかと…。
言われると私は…。
陰キャなのでと…。
答えるしかないのであった。
私はお会計を済ませて。
ローブを着てみた…。
ゲームの世界だけれど。
現実にローブを着ているみたい。
着心地もしっくりくる…。
下着姿も隠せるし…。
買ってよかったと思う…。
ゲームなので着替えも…。
すぐ終わって着れるのだった。
藍さんは何か装備買うのかな?
藍さんの方を見てみると…。
藍さんは珍しく悩んでいる…。
10分ぐらい待っていると…。
このゲームの装備は…。
種族やジョブで着れる…。
装備が決まっている…。
あとレベルでも着れるのが。
決まっているようなので。
着れる装備は限られているのだ。
だからそんなに悩む必要はない。
ようやく買う装備が決まったみたい。
藍さんはお会計を済ませて…。
買った装備を装着するご様子。
装備を装着した藍さんを見て…。
私はびっくりしてしまった…。
なんと藍さんが買った装備は…。
オレンジ色のビキニアーマーだった!
さっきの下着みたいなのより…。
布面積が小さいのだけど!?
お尻がTバックみたいになっていて。
丸見えになっている…。
流石に藍さんも恥ずかしそうであった。
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