百七話 ご奉仕?


喫茶店『天使の扉』で初めて接客している私…。
今日初めてお帰りになられたお嬢様お二人はものすごい変態だったのです…。
私の拙い頭脳で、色々考えてみたけど…。
どう考えても、お二人は変態クレイジーサイコレズだと思うのです…。
大変失礼ですが、私の想像はそこに辿り着くのでした…。

そのあとも、私はロングのお嬢様の言う通りにご奉仕して…。
私は甲斐甲斐しく、トーストをお嬢様にアーンして食べさせてあげたのでございます…。
お嬢様は、最初いちいち、トーストを私が咀嚼してから食べさせろとおっしゃったけれど…。
さすがに、それは…と戸惑った…。
お嬢様は、今度は私は歯が弱くてトーストほどの硬さに食べ物でも食べられないと言い出した。
お嬢様は見た目、どう見ても二十代だけど…。
もしかしたら美魔女的なお人なのかな?
二十代に見えるけど、実はおばあちゃんだとか…?
そんなことを考えていたら、お嬢様にギロリと睨まれた…。
考えていたことが、表情に出ていたのかな…?
いや、お嬢様は見目麗しくとてもお美しいかたでございます…。
私は心の中で、うやうやしくお辞儀をして、詫びた…。
飽くまで心の中でだけど…。

嫌だったら、違う人にやってもらうけど…。とお嬢様が言う…。
違う人って、摩耶は裏に引っ込んでいるし…。
まさかカウンターの中にいる店長がやるとは思えないし…。
ということは、翼さんがこのお嬢様の接客するということか…。
翼さんが咀嚼したトーストを、このお嬢様が食べるということ!?
それはいけない!そんなことを翼さんにさせるわけにはいかない…。
このお嬢様が常連だったとしたら、もうすでに翼さんはこういうオーダーをしているかもしれないけど。
私がこのお店に採用されたからには、翼さんをお嬢様の毒牙から守らないと…!
私は謎の使命感に駆られ、トーストを口に入れ、咀嚼し始めた…。
よく噛んだあと、またフォークに口から出して、それを乗せた。
お嬢様はいきなり、私がそうしたので、最初驚いていたけれど…。
お嬢様は、察して目を閉じて、口を開けて待っている…。
私は、フォークに乗った咀嚼したトーストを嚥下している…。
その情景をまた見ているが、どうにも慣れない…。
でも、お嬢様が歯が弱くて、物が噛めないということを、私は信じることにした。
私は、ただお嬢様のお身体を察して、この行為をしているのだ…。
そう、自分自身に言い聞かせるしかなかったのだった…。

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