四百六十一話 にゅるにゅる

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか？

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

私、真島乃亜は…。

『デモンズファンタジア』

というVRゲームの…。

テストプレイヤーをしている。

エルフでギャルの藍さんと。

スライム娘のライムが …。

私の仲間のPTメンバーだ。

途中でこのゲームの…。

シナリオを書いている…。

眠子さんという少女も…。

PTに入ったのだった…。

私たちPT一行は…。

魔王の娘を助けることに。

とりあえず近くの村に。

向かって歩いている…。

やっと私たちは…。

名もなき村を…。

後にすることができた…。

ゴブリンの村に…。

着いた私たち…。

ゴブリンの長老に…。

身体の隅々まで…。

身体検査された…。

藍さんと眠子さん…。

私の3人は…。

見られてしまったのである。

そのあと私たちは…。

ゴブリンたちに抱えられて。

長老の家に入ったのだった…。

長老は疑って悪かったと言い。

武器を仕込んでいた…。

冒険家がいたそうで…。

その冒険家に村を…。

襲われてしまったので…。

余所者が来たときは必ず。

念入りな身体検査を…。

する決まりになったらしい。

お詫びにご馳走を…。

用意してくれるらしかった。

あと魔王の四天王が…。

封印されているダンジョンの。

在処を地図で書いてくれるらしい。

私たちはテーブルの周りに…。

座って待っていた…。

程なくしてテーブルの上には。

美味しそうな果物とか…。

多分チキンのようなお肉とか…。

いろいろな料理が…。

運ばれてきた…。

いただきますをして…。

それらの料理を頂いた…。

まずチキンみたいな…。

お肉を食べてみる…。

やっぱりチキンみたいな。

味で美味しいのだけど。

何のお肉か気になったので。

長老に聞いてみると…。

なんとコカトリスの…。

お肉だったのだ…。

コカトリスといえば…。

鶏と蛇が合体したような。

魔物で毒がすごい強い…。

大丈夫かなと思ったけど。

毒は抜いてあるそうで…。

安心して食べられた…。

果物の方を食べると…。

マンゴーみたいな味で…。

美味しいのだけれど…。

なんとマンドラゴラの実で。

何とも言えない気分になる。

そのあと出された料理も。

大体が魔物を料理したものだ。

味は美味しかったけれど…。

なんか変な気分になる私…。

いろいろ食べてお腹いっぱい。

ごちそうさまと言って…。

くつろいでいると…。

他のゴブリンさんが…。

魔王の四天王が…。

封印されているらしい…。

ダンジョンの地図を渡してくれた。

このゴブリン村から…。

北北東に進み…。

洞窟に入るらしい…。

その洞窟が…。

ダンジョンらしかった…。

長老の話によると…。

そのダンジョンは…。

侵入者を拒むための…。

トラップがたくさんあるという。

槍が飛び出てきたり…。

大きな岩が転がってくる？

そんなトラップを想像した…。

しかし、そうではなく…。

変なトラップが…。

いっぱいあるらしいのだ…。

変なトラップって何？

私は出されたお茶を…。

飲んでいたのだけれど…。

吹き出しそうになってしまう。

洞窟の中は…。

にゅるにゅるの…。

スライムとか触手が…。

いっぱいあって…。

なかなか最深部に…。

いけないらしかった…。

最深部に封印されてる…。

魔王の四天王は…。

黒龍王と呼ばれる…。

ドラゴンで一番強くて。

大きい魔物らしかった…。

黒龍王はにゅるにゅるが…。

苦手でダンジョンから…。

出れないらしかった…。

ニュルニュルがなくなれば。

感謝されて仲間になってくれる？

かもしれないと教えてくれた。

にゅるにゅるなのは…。

スライム娘のライムだけで。

お腹いっぱいなのだけれど。

また身体中にゅにゅるに…。

なってしまうのかと…。

不安しかないけれど…。

しょうがない…。

ダンジョンに…。

行くしかないのであった…。