八十一話 朝のシャワー

確か、背中に揚羽蝶のような羽が生えて、空を飛んでいる夢だったけど…。
よくよく思い出すと、私は全裸で飛んでいたし、何か半円球の物体にしがみついていた。
その物体は、翼さんのたわわな胸で、私は夢の中でも翼さんの汗を吸っていたのだ。
思い出してみると、恥ずかしくて、私は顔が真っ赤になった。
汗もまた出そうな感じだし、シャワー借りよう。
私はそう決めると、翼さんを起こさないように立ち上がった。

初めて泊めてもらった翌朝に、すぐにシャワーを借りるのは躊躇いがあるけど…。
しょうがないよね?翼さんなら許してくれるかな?
昨日、お風呂に入らさせてもらったので、お風呂場は分かっている。
スケスケのピンクのネグリジェを脱ぎ、お風呂場に入った。
あまりに身体が火照ってしまっているので、本当は水を浴びたかったけど…。
冷た過ぎるかもなので、シャワーをぬるま湯にした。
ふぅ、やっぱり朝のシャワーは気持ちいいな…。
だいぶぬるま湯に慣れたので、思い切ってシャワーを水にしてみた。
うぅ、やっぱり冷たい…。
冷たいシャワーを浴びて、徐々に目が覚めてくる私…。

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