三百七十七話 白い肌

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。


とある春の日…。

そうだ!バイトをしよう!と思い立つ私…。

一緒に住んでいるギャル?の藍さんに…。

洋服一式を買ってもらった私…。

数万円もするお洋服を買ってもらったので…。

どうにかお金を返さないといけないと思った。

藍さんは返さなくてもいいと言ってくれたけれど…。

なんか、私の気が済まないのである…。

あと、一緒に住んでる女悪魔グレモリーにも…。

ちょっと、お金を借りてしまったし…。

バイトをして返そうと思ったのである…。


私は一緒に住んでいる花子さんに聞いてみた。

何か楽に稼げるバイトはないか?と…。

花子さんは半透明な魂のような存在だけれど。

どこかからかスマホを取り出し…。

マダムKという人に私を紹介してくれた。

花子さんは電話の内容を…。

紙に書いてくれた…。

私は数日後、その紙を持って…。

一路、秋葉原に向かったのである…。

紙には私のバイト先の住所…。

すなわち、秋葉原の住所が書いてあったのである。

秋葉原は徒歩で行ける…。

学校の放課後、着替えて私は…。

その住所に向かったのだ…。


私はその住所の建物に向かう…。

その建物は雑居ビルで…。

その3階が私のバイト先のようだ…。

3階までエレベーターで向かう…。

3階に着くと、謎の人物が待っていた。

謎の人物の名前はマダムK…。

真っ赤なチャイナドレスにサングラス。

とっても怪しい格好の女性…。

すごい綺麗な女性なのだけれど…。

胡散臭い女性なのであった。


その女性の紹介で…。

『小悪魔の休憩所』という…。

怪しいお店で働くことになった私…。

そこで、ギャル風?の制服を着て…。

ガラス張りの部屋に入っていく…。

私はその部屋で座って寛ぐ…。

ここで寛いでいればお金がもらえる…。

そんな楽ちんバイトなのであった…。

寛いでいる女の子が数人いて…。

その様子をお客様が見て楽しむ…。

そんなシステムのお店…。

他の女の子はスマホ等を見て寛いでいる。

私もスマホでも見て寛ごうと思ったのだけれど。

着替えた時、自分の私服のポケットに…。

スマホを入れっぱなしにしてしまった…。

なんと言う不覚…。

勝手に取りに戻っていいのだろうか?

そんなことを考えていた…。


と、その時私の腹部に強烈な痛みが走る…!

誰かが私の鳩尾を蹴ってきたのである…。

痛い、痛すぎる…。この強烈な蹴り…。

誰だ、私のお腹に蹴りを放ったのは!?

最初、わざと蹴ってきたのかと思ったのだけれど。

隣で寝ていた子が、寝ぼけて蹴ってきたのである。

バイト中に寝るとは…!?

そもそも、寝てていいのだろうか!?

寝ながら稼げるなんて、うらやましい…。

今度から私もやろうかな?などと…。

考えていると…。今度はその子が…。

その子の身体が半回転して…。

私の膝の上に、その子の頭が乗ってきたのである。

寝相悪すぎだろ…。私は呆れたけれど…。

その子の茶髪の癖っ毛がふわふわしてて…。

ナデナデしてしまうのであった…。


色白で顔が小さくてかわいい…。

髪は癖っ毛で、綿飴みたいにふわふわ…。

睫毛が長くて、お人形さんみたい…。

鼻もお口も小さくてかわいい…。

その子はそんなに身長が小さいわけでもなく…。

顔が小顔なのであった…。

私もかなり小顔で、自慢なのだけれど…。

この子、私よりも顔小さくない?

かわいいけれど、私は謎の嫉妬に駆られる。

それでも、私はその子の髪を撫でていた。

その子は、うぅんと吐息を立てる。

そして、気持ちいい〜と言い出したのだ。

起こしてしまったのかと思ったのだけれど。

もっとナデナデしてぇーとその子は言って…。

また、寝てしまったのである。

寝てしまったというか…。

もしかしたら、寝言だったのかもしれない…。


まぁ、気持ちいいとかもっととかいっているので。

私は無心にその子の髪をナデナデした…。

もふもふふわふわもふもふふわふわ…。

癖っ毛だけれど、私の指に引っかからない。

とても、ゆるふわな髪の毛…。かわいい…。

その子の頬も撫でてみた…。

もっちもちで、それでいて絹のような手触り…。

真っ白な肌なので、雪見なアイスを思い出してしまう。

もちもちふにふにもちもちふにふに…。

ふにぃ〜〜〜〜〜…。

最後のは、その子の頬を少し引っ張ってみたのである…。

ヨシ!すっごい柔らかくて、いい弾力だぞ…。

私は指差し確認して、その柔らかさを確かめた。

その子は白いセーラー服を着ている…。

セーラー服の下は下着しかつけていないらしく。

セーラー服の上着の裾の下から真っ白な肌が見えていた。

お腹とおへそが見えている…。

私は、そこから目を離せなくなってしまっていた。

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