三百四十話 毎回見てしまう

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。


訳あって謹慎が明けて、学校に登校した私…。

教室に登校する前に、理事長先生に呼ばれた…。

理事長先生から謹慎のことを少し聞かれたりして。

その後に謎の天使のカードを頂いた…。

カードはプリズム色に輝いていて…。

大天使の絵が描かれているのであった…。

綺麗な女性が祈りを捧げている絵…。

女性の背中には天使の羽が生えている…。

誰もが想像するよであろう典型的な天使像。

そんな不思議な天使のカードを理事長先生に頂いた…。


色々あってスマホから天使を召喚できるようになった私。

スマホでカードをスキャンするとなんと天使を召喚できる。

何を言っているか自分でも分からないけれど…。

大天使のカードをスマホでスキャンしたら…。

大天使ガブリエルを召喚できるようなったのだ…。

スマホにも大天使ガブリエルの画像が出て…。

私の背後には分体のガブリエルが召喚されていた…。

私たちはびっくりしてしまい…。

ガブリエルのスキルとかステータスなんかよりも。

早くガブリエルを消したいと思うのであった…。


でも一応ガブリエルのステータスを載せておく。



大天使ガブリエル(属性風及び万物)

レベル99

HP9999

MP9999

腕力23

知恵55

魔力56

体力22

素早さ47

運60


ガブリエルは回復型の大天使で…。

あまり攻撃とかは得意ではないらしい…。

全体回復魔法の慈愛の風と…。

弱体化を無効化してくれる百合の祈りという。

典型的な回復型スキルを持っているらしい…。

聖母マリアに受胎告知した大天使なので…。

回復魔法が得意な大天使なのだろう。

もっと天罰覿面みたいな…。

一撃で敵を倒してしまうような魔法がいいな。

と思うのは罰当たりでしょうか?

ステータス画面の下に召喚を取り消すボタンがあったので。

私は迷わずそのボタンを押した…。

すると大天使ガブリエルは煙のように消えたのである…。


そのあと、辛いカップ麺を食べていたら…。

クラスメイトとカラオケに行ってた鈴木藍さんが帰ってきた。

ズッ友の藍さんは、私と一緒に住んでいるのである…。

ズッ友だけれど、学校ではあまり喋れなかったので…。

寂しかった私は、帰ってきた藍さんに抱きついた…。

本当は学校の休み時間とか藍さんとおしゃべりしたかった…。

お昼休みも一緒にご飯食べたかった…。

私はそんな感情が込み上げてきて、抱きついてしまうのであった。


カップ麺をみんなで食べたあと…。

私と藍さんは、2人でお風呂に入ることにした…。

私と藍さんは何回かお風呂一緒に入ったことあるけれど…。

なぜか、私は毎回緊張してしまうのだ…。

一緒にお風呂入ろ!という藍さんに…。

私は緊張して、うんと答えるだけなのであった…。

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