三百八十七話 泊まる?

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。


『小悪魔の休憩所』と言うお店で…。

数時間?バイトしていた私…。

一緒に住んでいるギャルっぽい…。

ズッ友の藍さんにお洋服を…。

買ってもらったので…。

その代金を返したいと思ったのだ。

去年、原宿に私好みのお洋服を…。

藍さんがプレゼントしてくれたのであった。

なので、私は同じぐらいの金額を…。

藍さんにお返ししたいと思った。

久しぶりのバイトで…。

結構私は緊張しているのである…。


友人?の花子さんのお知り合いの、

謎のマダムKという女性の紹介で。

今日から働くことになったのだ。

このお店は女の子が各自寛いでいて。

その様子をお客様が眺めて楽しむ。

そんなシステムのお店なのだ。

私も座って寛いでたのだが…。

隣に座っていた眠子さんという。

すごい眠たそうな女の子が…。

寝ぼけて私のお腹を蹴ってきた。

その後、私の膝に頭を乗せてきて。

膝枕で寝てしまうのであった…。

私は眠子さんの色んなところを…。

撫でまくってしまうのであった…。


数時間?経った後バイトも終わり…。

私は眠子さんとマダムKさんに…。

お疲れ様の挨拶をした…。

なんと2人は親子なのであった…。

今日分のお給料ももらい…。

久しぶりのバイトで…。

私はなんかふわふわした気分で…。

帰路に着いたのだった…。


家に帰ったら…。

今お世話になっている女悪魔の…。

グレモリーさんはちょっと怒っているし。

ギャルの藍さんは心配していたようだ。

遅くなるのをちゃんと連絡しておけば…。

よかったのかもしれない…。

私は数万円稼ぎたいので…。

あと数日は遅くなる旨を…。

グレモリーたちに伝えたのだ。

そして、遅い夕食を食べて…。

疲れたので、すぐ眠ってしまった。

次の日の放課後も、もちろん…。

『小悪魔の休憩所』に赴く…。

今日は学校から直接行ってしまった。

制服のままだった…。

行ったらマダムKさんもいて…。

眠子さんもいた…。

2人とも制服をすごい褒めてくれた…。

けれどもそのまま働けないので…。

今回は似ているブレザーの制服に…。

着替えることにした…。


着替えた後、ガラス張りの部屋に入り。

寛ぐ私…。今回はスマホを持ってきた。

前回はスマホを忘れてしまって…。

手持ち無沙汰だったのである…。

だがしかし、また眠子さんが…。

私の膝に頭を乗せてきた…。

「今日も一緒にいてくれたまえー」

眠子さんは私の方を見て…。

眠そうな声で言った…。

私は、いいですけど…。

と言って眠子さんの頭を…。

撫でてあげた…。

「今日はお願いがあるんだけど〜」

と眠子さんが言う…。

お願いと言われても…。

今、もう膝枕してあげてる…。

それはお願いに入らないのかな…?

私も悪い気はしないので…。

いいのだけれど…。


「耳かき持ってきたから耳掃除して〜」

眠子さんは私に耳かきを渡した…。

私は人の耳掻きをするのは…。

初めてであったけれど…。

眠子さんの頼みなので…。

聞くことにした。

耳掻きは金属製で…。

片方は溝が三列入っており…。

その溝に耳垢が入るそうだ…。

私は初めてみる形状だったのだが。

眠子さん曰くこの方がよく取れるそうで。

私は眠子さんを膝枕して…。

眠子さんの耳の穴に耳掻きを入れた…。

眠子さんの耳の穴の中は綺麗だけれど…。

耳掻きを入れてコシコシしてみて…。

耳掻きを出してみると…。

溝にパサパサカサカサの物が入っている。

この耳掻き、本当に結構取れるんだなぁ…。

私は眠子さんの両方の耳を掻いた。

ちょっと奥まで入れると…。

ゴソゴソ音がした…。

耳掻きを出してみると…。

結構大きなパサパサカサカサが取れたのだ!

私はティッシュにそれを取り出し…。

眠子さんに見せようと思ったのだが…。

眠子さんは気持ちよさそうに眠っている。

私は眠子さんの髪を優しく撫でるのであった。


そうこうしていると、またチャイムがなった。

今日のバイトはこれで終わりである…。

私は優しく眠子さんを揺り起した…。

「眠子さん、お仕事終わりだよ?」

眠子さんはまだ眠そうで起きない…。

私はもうちょっと肩を揺り起した。

「わかったよぉ〜、起きるよ〜」

眠子さんはやっと起きた。

眠子さんと私は立ち上がり…。

ガラス張りの部屋を出て…。

隣の着替え室に向かって…。

着替えを始めた…。

私は耳掻きを眠子さんに返した。

眠子さんは昨日と違う…。

緑のブラとパンツを穿いている。

緑好きなのかな?

Dカップぐらいある胸を見つつ…。

私は考えていた。

「また私の胸見てる〜。スケベだね〜」

眠子さんに私の視線がバレてしまった…。

ち、違うの!緑のブラを見ていただけで。

私はあたふたしてしまうのであった。

「まぁ、いいけどね。あ、そうだ」

眠子さんは何か思いついたようだ。


「今日、うちに泊まっていきなよ〜」

眠子さんはそんなことをいきなり言う。

「今日、週末でしょ?明日学校休みだよね?」

眠子さんはいい提案だと胸を張った。

余計にお胸が大きく見えて…。

私の胸は小さいので、へこんでしまう。

「いいよね?ママ?」

眠子さんはマダムKこと真門圭子さんに言う。

「あら?ノアちゃんうちにお泊まり?大歓迎よ!」

真門圭子さんもなにやら乗り気である…。

「今日もご苦労様。そしてお腹空いたでしょ?」

真門圭子さんは私に封筒を渡してくれる。

今日のお給料であった…。

あ、ありがとうございます。私は礼を言う。

「夕食すぐ作るからね。後からうちに来て!」

真門圭子さんはウィンクして、どこかに行ってしまう。

「うちはこのビルの上の階にあるんだ〜」

階段登ってすぐだよ〜と、眠子さんも行ってしまう。

へ?本当にお泊まりすることになったの?

ど、どうしよう!?

ここまできて断るのは悪いよね…。

私はグレモリーに友達の家に泊まると…。

スマホで連絡を入れるのであった…。

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