三百七十六話 なでなで

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。


とある春の日…。

そうだ!バイトをしよう!と思い立つ私…。

私は一緒に住んでいる花子さんに聞いてみた。

何か楽に稼げるバイトはないか?と…。

花子さんは半透明な魂のような存在だけれど。

どこかからかスマホを取り出し…。

マダムKという人に私を紹介してくれた。

花子さんは電話の内容を…。

紙に書いてくれた…。

私は数日後、その紙を持って…。

一路、秋葉原に向かったのである…。

紙には私のバイト先の住所…。

すなわち、秋葉原の住所が書いてあったのである。

秋葉原は徒歩で行ける…。

学校の放課後、着替えて私は…。

その住所に向かったのだ…。


私はその住所の建物に向かう…。

その建物は雑居ビルで…。

その3階が私のバイト先のようだ…。

3階までエレベーターで向かう…。

3階に着くと、謎の人物が待っていた。

謎の人物の名前はマダムK…。

真っ赤なチャイナドレスにサングラス。

とっても怪しい格好の女性…。

すごい綺麗な女性なのだけれど…。

胡散臭い女性なのであった。


その女性の紹介で…。

『小悪魔の休憩所』という…。

怪しいお店で働くことになった私…。

そこで、ギャル風?の制服を着て…。

ガラス張りの部屋に入っていく…。

私はその部屋で座って寛ぐ…。

ここで寛いでいればお金がもらえる…。

そんな楽ちんバイトなのであった…。

寛いでいる女の子が数人いて…。

その様子をお客様が見て楽しむ…。

そんなシステムのお店…。

他の女の子はスマホ等を見て寛いでいる。

私もスマホでも見て寛ごうと思ったのだけれど。

着替えた時、自分の私服のポケットに…。

スマホを入れっぱなしにしてしまった…。

なんと言う不覚…。

勝手に取りに戻っていいのだろうか?

そんなことを考えていた…。


と、その時、私の腹部を痛みが走った。

誰かの脚が、私の鳩尾に思いっきり当たったのだ。

ぐえぇぇぇっ、すごい痛い…。

誰だ!?こんないじめみたいなことをするのは!?

STOP!ザいじめ!いじめかっこ悪い…。

脚の持ち主を見ると、なんと寝ている…。

どうやら寝相が悪く、私に脚が当たったらしい。

クルクルふわふわの癖っ毛の女の子が…。

いつの間にやら、私の隣で寝ていて…。

私のお腹に脚でキックした感じに…。

その子はまだ寝ている…。

その子の脚は真っ白で綺麗で…。

脚と捲れたスカートから女の子の匂いがして。

捲れたスカートからはミントグリーンの…。

かわいい下着が丸見えになっていた…。

そこからも、ふわふわしたいい匂いがしてくる。

私はそこをじっと見つめてしまうのであった。


突然、その子の身体が半回転して…。

私の膝あたりにその子の頭が乗ってきた…。

お人形さんみたいな小さくて綺麗なお顔。

色白な顔に、睫毛が長い閉じた瞳…。

鼻も唇も小さくてかわいい…。

腰まである長い茶色の癖っ毛…。

私は思わず、その子の髪を触ってしまう。

クルクルふわふわで気持ちいい〜。

ほっぺも触っちゃおう…。

真っ白でお餅みたい…。

柔らかい…。私のこと蹴ったのだから…。

それに女の子同士だからいいよね…?

その子はセーラー服を着ていて…。

セーラー服が白いので…。

ミントグリーンのブラが透けている…。

セーラー服の裾が捲れて…。

おへそが丸見えになっている…。

そこに手を差し込みたくなってしまう私…。

流石にそれはやめておいた…。


「うぅん…」

その子の吐息が漏れている…。

「気持ちいいー。もっとナデナデしてぇ〜」

寝ているのかと思ったのだけれど…。

その子はもっと私にナデナデして欲しいらしい。

私はその子の髪をもっとナデナデした…。

おーよしよしいい子いい子…。

その子はまた寝息を立て始めた…。

どうやらまた寝てしまったらしい…。

いつの間にか私はその子に膝枕をしている。

最初私のお腹を蹴ったのアレだけれど…。

なんかかわいい子なので許してあげよう…。

そう思う私であった…。

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