四百十三話 マーガリンと苺ジャム

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

『デモンズファンタジア』という…。

VRゲームのテストプレイヤーをやることに。

なった私…。

バイト先で眠子さんという女の子と…。

紆余曲折あってお知り合いになった。

その子に頼まれたのだ…。

眠子さんはそのゲームの原作者であり…。

ゲームのシナリオも書いているという…。

すごい人なのであった…。

秋葉原の街はそのVRゲームの広告で…。

いっぱいになっているぐらいの…。

人気作なのであった…。

私はあまりゲームはやらないけれど…。

昔はスマホぽちぽちゲームを…。

やったぐらいだった…。

でもそのVRゲームは…。

ファンタジーを題材にしたゲームで…。

女の子モンスターがいっぱい出るという…。

私は女の子だけど女の子大好きなので…。

俄然、やる気が出て来たのであった…。

VRゲームのテストプレイヤーの…。

バイトにお友達を連れてきていいと。

いうので、私は一旦家に帰り…。

一緒に住んでいるズッ友の…。

ギャルの藍さんに頼んでみた…。

藍さんと一緒にお風呂に入ったので。

そこでお願いしてみたのだけれど…。

一応、OKしてもらったのだが…。

お風呂でイチャイチャしてしまう。

もうちょっと説明したかったけど。

致し方ないのであった…。

そのあと、寝て起きて…。

シャワーを浴びたのだけれど…。

ここの家主のグレモリーさんとも。

一緒にシャワー浴びてしまうのであった。

シャワーを浴びて着替えたあと…。

朝食を摂ることに…。

グレモリーはカップ麺が好きなので。

朝食もカップ麺かと思ったのだけれど。

今朝はカリカリに焼いた食パンだった。

マーガリンといちごジャムもあって…。

私はいちごジャムを塗って食べた…。

朝食は軽いほうがいいので…。

私はこれぐらいの方がいいのであった。

藍さんはマーガリンを塗っている。

マーガリンも美味しそう…。

私は藍さんのパンを一口もらった。

どっちも美味しくてよかった…。

ジャムをつけたパンを…。

藍さんに食べさせてあげる…。

藍さんの唇の横に…。

ジャムが付いていたので…。

拭いてあげた…。

本当は私の唇で舐めてあげたかった。

けれど、グレモリーと花子さんもいる。

だから、やめておいたのである。

朝食を摂ったあと…。

私と藍さんは家を出て…。

出かけたのである…。

グレモリーと花子さんには…。

バイトに行ってくると伝えた…。

藍さんと2人きりで歩くのは…。

すごい久しぶりな感じがした。

私は藍さんの手を取って…。

手を繋いで歩いた…。

私と藍さんはなぜか…。

学校の制服を着てしまっていた。

藍さんは上着を着てなくて…。

シャツだけで、カーディガンを。

腰に巻いてる…。

スカートは超ミニで…。

下着が見えてしまいそうだった。

シャツも薄いので…。

黒いブラジャーが見えていた。

いわゆるギャル風ファッションである。

たしか黒のブラジャーは…。

私と原宿に行ったとき買ったものだ。

藍さんは綺麗な金髪を…。

ポニーテールにして結んでいる。

白い肌のうなじが朝日に照らされて。

すっごい綺麗…。

私は藍さんの色んなところを…。

じっと見つめてしまうのであった。

「ノアっち、いつも見過ぎだって!」

藍さんに注意されてしまう…。

「だって、藍さんすごい綺麗…」

私は正直に答えてしまった…。

私も制服の上着は暑いので…。

着てこなかった…。

学校指定のシャツは薄いので…。

私も下着のキャミソールが…。

透けているかな?と心配…。

スカートの裾もすごい短くした。

ちょっとでも藍さんの真似をしたい。

そう思ったのである…。

そんなことを考えながら…。

歩いていると、秋葉原に差し掛かった。

眠子さんがシナリオを書いている…。

VRゲームの広告看板がいっぱい…。

「あれがバイトでやるゲームだよ」

私は指差して、藍さんに言った…。

ふーん、なるほど…。

藍さんはそんな感じで相槌を打つ…。

藍さんはゲーム自体に興味ないかな?

そんなことを思ってしまう。

藍さんは私と2人で…。

バイトできるから受けてくれたのかな?

そうポジティブに考えてしまう私であった。

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