美味しい中東料理を食べる難しさ

中東料理が好きである。


好んで食べに行ったりしないし
食べなれないスパイスなどの
風味も独特だったりして
元々は苦手だったけれど
ひょんなことから食べる機会に
多く恵まれ今に至る。

だけど、好きになる道のりは
なかなか遠かった。

というのも、中東料理のシェフたちは
一癖も二癖もあり
謎のプライドの高さと
どこで爆発するかわからない
気の荒さを持ち合わせていたり
中には口説いてくる人もいて


安心して食べられない。。。
もしくは、
そんなの関係ないね
という鉄の心が必要である。
(まぁ、実際関係ないし)

さらに、食べなれない味を
どうやって美味しく食べてもらうか、
手間暇を惜しまないとか、
肉の焼き加減を工夫するお店は
本当に残念なくらい少ない。


大方のお店の残念なところは
味が濃くて
火を通しすぎじゃない??っていうくらい
パッサパサなところが多い。


お客さんが来ないって
嘆くのを耳にするが
アドバイスしたら面倒臭いことになるので
そのまま放置である。


そんなことが続き
美味しくないと
レッテルを貼ったある日のこと
ひょんなことから
美味しいお店に当たったのだ。


まずよく見る前菜で
「はいはい、これね」的に
捻くれて食べてみたら
今までと食べていたものは
全く違うのである。

風味も味付けも違う。
何か一手間加わっている感じ。
とはいえ、一度
これは美味しくないものと
レッテルを貼ってしまったので
脳が素直に受け入れてくれなかった(笑)


そんなわたしの
吹き荒れる心の嵐をよそに
夢のような料理は続く。


本で見た他のお店では
見た事のない
幻の一品たちがテーブルに
並んでいたのだ。

どうやら、本で読んだ
あの料理たちは幻では
なかったらしい。。。(笑)

ぶどうの葉に包まれ
謎のスパイスを配合された
旨味たっぷりのライスが包まれたもの

ジューシーな
これまたスパイスを纏った羊肉

そこには今まで散々
期待を裏切られてきた料理とは
かけ離れたものが並んでいた。
 

構成物質同じなのに
こんなに違うものができるのか!!

嫌いになっていたものが
好きに反転してしまった時
人はもう、その魅力から離れられない。

それはまるで、
第一印象で大っ嫌いだった男に
惚れてしまった時の
心の不可抗力と同じだ。


中東料理が大好きになった。
 

その料理界隈から話を聞くと
なんでも
中東大使館の料理は
それはそれは美味しいらしい。
 

ハードルが高すぎる。
そしてそんなツテは
今はまだない。

いつかどこかで
いただける機会が
巡ってくるといいな〜・・・。
今度何かお願い事をするときは
そんなことをお願いしよう。

季節は夏。
スパイスの美味しい季節がやってきた。

最近では、自分でも作るようになったので
中東料理を家で始めても
いいかもしれない。

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