zoom が世界を救う?!

いつの間にか入り込んでしまったオルタナティブワールド。パンデミックが起き、ウィルスに支配されているような世界。仕事はなく、友には会えず、海外旅行も、お気に入りのレストランでの外食すらできないような世界。Stay at home.の掛け声のもと世界中でみんながなるべく家にいる世界。

この出かけられないオルタナティブワールドで、電話やメール、LINEやzoomで人々とつながることを覚えた。中でも全世界で使われているというzoomに結構はまっている。zoom飲み会の緩さも気に入っている。実際に出かけていく必要がない分だけオンラインで気軽に集まれるし、電車に乗って帰宅する心配もないからゆっくりできるし、悪くない。相手に触れたり、ハグしたり、握手したりは当然できないけれど、顔を見て話せるだけでも充分楽しい。Zoomを使ってのセミナーにも何度か参加した。しっかり参加しようと思えばオーディオつきビデオつきで顔を出して参加もできるし、先にお風呂にはいっちゃって再びメイクしたくないような時はビデオオフも可能だし、コッソリなにか食べたい時はオーディオもビデオもオフにして食べながら気軽に聴いていることも可能だという自由さがとても好き。そうそう、先日はなんと通訳エージェントの面談もzoomであった。もちろんしっかり顔出ししなければならないので、いつも現場で良く着るスーツの上だけしっかり着て、メイクもバッチリ。娘に「今日はエージェントの面談なのよ。」と伝えると、「最後終わった後きちんと退出するのを忘れないでね。退出する前に席を立ってしまい、下がジャージなのがバレちゃったという話良く聞くから。」と言われた。なるほど。

zoomの面談はかなり緊張した。相手との距離が近い。いや、物理的距離はとても遠いんだけれど、本当に目の前にいるように感じる。実際に目の前にいるならテーブルを挟んでいるから距離感が少しあるはずなのだけど、zoomは本当に目の前なので、シャイな私は少しめのやり場に困ったりする。初対面のひととzoomで会うのは慣れが必要かもしれない。今回は面談のほかにスキルチェックもzoomでやるとのことで、こちらも緊張した。逐次通訳は先方が音声を流し、それが止まったところで訳出しなのでそんなに難しいことはなかったけれど、同時通訳は少し勝手が違った。zoomのチャットで送られてきたリンクから、状況説明と通訳素材のファイルをダウンロードする。状況説明を聞いてから、素材を自分で再生して訳出するのだ。ちゃんと考えられているんだなあ。すごいな。と思った。

というわけでzoomは本当に素晴らしい。私は親しい友人みんなに勧めている。だってこの自粛期間中もみんなの顔を見たいからね。zoomの唯一の弱点は終わり方かな。みんなで集まって仲良く話していても、じゃあ今日はここまで。またね。と言って退出した途端に、目の前にあるのはPCだけ。当たり前なんだけど、なんというか、余韻がない。あ、そうかみんなはここにはいないんだ、とひしひしと感じてしまう。まあ、それもいまに慣れてしまうのかもしれないんだけどね。


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