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季節の移り変わりに寄せて

変わる生活の様式、変わらぬ季節の変化

9月に入った途端、少し風が変わって、セミの鳴き声も穏やかになってきたのを感じます。

今年は地域のお祭りや花火大会などが開催されず、学校や幼稚園、保育園でも秋の行事は、三密を避けていつもより縮小せざるを得ないようです。
また、今年のお盆は故郷への帰省ができなかったご家族も多いことでしょう。

もともと日本の地域で行われてきたお祭りはその地で人々が息災に生活していることに感謝し、今年の豊穣を祈願するものです。毎年帰省してお墓参りをするご家庭もあります。

失われた機会の価値とは

この視点から見ると、今年の夏は感謝と祈りの機会が失われたことに気がつきます。

今、コロナ禍によって地域の祈りが失われたのならば、家庭で祈りを取り戻しましょう。家庭の祈りとは、特定の宗教によるものではなく、日々の生活の中で「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」という言葉を必ず言うことだと私は考えます。この言葉を言う時、そこに共にいる人や与えられた食事、ものを大事にすると同時に「今日も生かされていることへの感謝」も表われるからです。もちろんご先祖さまに感謝することや、その家庭の信仰を通して祈りを捧げることでもいいでしょう。

そして、これからの季節は自然の実りを感じる時です。いつもより旬のものを意識して食事に取り入れ、私たちは大地の恵によって生かされていることを感じでみませんか。

感謝と祈りを

秋から冬を迎えるこれからの季節の中で、今年は私たち一人ひとりが、感謝と祈りを生活の中で取り戻すことによって、今を前向きに生きる力となるということを信じたいと思います。

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