見出し画像

【デザイナー】デザインで役割を果たす

(1,750文字)


「時にデザインは、見るものを招き入れ
 そして見るものを跳ねのける事がある」

しばらくぶりの投稿です。今回の書き出しも、なんだかデザインの巨匠風の言葉ですが、私の言葉です(笑)

珈琲店のお仕事が、まもなく完了を迎えます。後は、先日発注したショップポストカードが納品され、請求書発行すれば終わりです。


今回は、お店の顔となる「デザインの在り方」について、綴ります。「良いデザイン=かっこいいデザインか?」そんなことを書いてみます。


■柳宗理のことば


「良いデザインって何でしょうか?」

私の好きなプロダクトデザイナー柳宗理は、生前、「良いデザインは必ずしもよく売れるとは限らない。」と言っていました。彼は工業デザイナーとして有名ですが、「日常生活で使用するものは使用感がすべて。色々なものをそぎ落として行くうちに、より使いやすい形になり、それがデザインとして仕上がって行く。機能的で使いやすいものは美しい。」と言っていました。そして現代のデザイナーは売れるモノを作ろうとしている、みたいな事も話していた記憶があります。

ただ売れる、ただ格好良いだけを求めて作るのはデザイナーのエゴでは?と個人的には思っています。(実はぶっちゃけエゴと言う言葉の本質さえ、私は良く分からないのですが・・・)。

デザインは、作り手の「満足」で終わってはいけないものだし、依頼主の「満足」だけで終わってもいけないものだと思うんです。

■今回のお仕事


以前の投稿で、珈琲店が移転オープン前に外壁に貼る告知ポスターの話を書きました。

勿論このデザインも私の「満足」で作るものではまずないし、本来は依頼主の「満足」でもないと考えていました。

なぜなら、珈琲店のオープン告知ポスターのあるべき姿は、「受け取り手」つまりは今後珈琲を飲みに来てくれるかも知れない人達に、正しく情報が伝わるものが良いデザインだと思うからです。


■役割を果たす

先日依頼人が、「立ち止まってポスターを見て行く人や、QRコードを撮影してく人が沢山いてね。ポスターを貼ってからフォロワーが100人は増えたよ(笑)」と話してくれました。

時にデザインは、人を跳ねのけることがあります。でも、敷居を下げるという役割が必要になることもあります。そう考えると今回、移転オープンの告知としては、ちゃんと役割を果たせたかなと思います。

「紙」に施すデザインは、WEBと違って「目にする人」の数が限られます。誰が見るのか?年齢層はどのくらいか?どの客層を取り入れるのか?そんなことを考えて制作を始めると、やっぱりOPENの文字は赤だなとか、惹き付けて詳細を見てもらう必要があるなと思う訳です。

今回の移転オープン告知ポスター


■改めて思うこと


幸い私は、ヒューマンデザイン的(私が学ぶ人それぞれの取説のような物)に見ても、周りの「満足」が自分の「成功」というプロジェクターと言うタイプのため、自分の中にその時の最適デザインはあっても、自己満足はありません。相手が「満足」しているかを感じ取れるタイプでもあるので、相手が「不満」の場合はうっすら気付いてしまい、相手が「満足する」まで試行錯誤を繰り返します。

ここでもう1つ、柳宗理の言葉です。

「良いものを造るというより、よく売れそうなものをデザインする事の方がより易しいであろう」

私にとって今回の良いデザインとは、お店の良さがちゃんと伝わりながら「素敵だね」って少し思ってもらえるものでした。

みなさんも、自分のお仕事のその先にどんな人がいて、どんな世界を提供できるのか、是非想像しながら楽しんでみてくださいね。


■お知らせ&最後にひとこと


”お惣菜”と”ホットサンド”のお店
「カモメのサイフォン珈琲店」

6月10日(金)OPEN!!
名古屋市西区花の木町1-16-18

営業時間/11:00~21:30 ※日曜のみ19:00閉店
定休日/月木
🅟 駐車場ありません
●地下鉄鶴舞線 浅間町❹番出口徒歩5分

※Twitter、Instagramなど「カモメのサイフォン珈琲店」で検索してみて下さい。

Yasuko.Yへのお問い合わせは、noteの機能「クリエイターへのお問い合わせ」からお願いします。心よりお待ちしております。zoomでお話してから、後日メールで「価格表」をお送りします。メールで届いた価格表を見てじっくりご検討いただけます。

■PCからのお問い合わせ

■スマホからのお問い合わせ(アプリでは見つけられませんでした)



人のことは分かるのに、自分のことは全くダメです。サポート・招待を受けると、心の底から喜びます。どうぞよろしくお願いします。