痙攣性発声障害を患って今思うこと

14歳の時に精神疾患を患い
その3ヶ月後には遅発性ジスキネジアという身体の病も患った


さらにその一年後には声がカスカスの声しか出なくなり
痙攣性発声障害と診断された


その後は10年近く声が出ず
歌うことはおろか
喋ることも満足にできなかった


僕はこの痙攣性発声障害について
治療は一切していない


診断された時に医師から僕自身が若かったという理由から治療は勧めない
あなた自身の心で治していく方がきっとあなたの人生にとって大きな財産になると言われたから


だから僕は発症してから今現在も
自分の心とずっと向き合ってる
痙攣性発声障害は心と体のバランスが重要で
心の中にある苦い記憶や苦手な場面での緊張感が声帯に影響を及ぼしてると感じてる


幸いにも30歳を迎えた今の僕は
それなりに声も出て
人とお喋りを楽しめるようになっている


それまでには沢山の壁にぶつかった
単純にどう治していいのか分からず
まったく手探りの状態から闘病を始めた訳で
周りから笑われたり馬鹿にされるそんなことも幾つも経験してきた


ただそれは大切な経験だった
自分の置かれている現実と
今の現在地を知ることができ
何を頑張ったらいいか
自分がどうなりたいのかということを
その経験から教わったから


今でも声が出ない日々もある
だけど
そこに気負ったりはしない
自分を大切にすることは自分の体を労ることも含まれていて
声が出ないなら心が疲れてると認識し
自分を休ませ撫でてあげることで
また楽しめる日々がくる


病を患ったらそれを治すだけが使命じゃない
何故自分が病に選ばれたのか
はたまたその病を通して気づかなきゃいけないことが沢山あるのだから
辛いは承知の中でも学ばなくてはいけない


それの学びが病に対する
とても温かい特効薬だと僕は思ってる

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