「もったいない」

三浦春馬さんのニュースを見ていた時にこんな言葉が目に入った。

「もったいない」

「こんなに早くにもったいない」

なぜか苦しくなった、最初は理由が分からなかった。ただこの言葉にずっと引っかかっていた。

「もったいない」は何かを無下に扱ったり、何かを活かしきれていない状態に使われる言葉だ。

つまり、その「もったいない」は命を無駄にしたということを意味する。お悔やみの気持ちなのかもしれないが、どうかその言葉の本当の意味を考えてほしい。

「もったいない」ことをするような、そんな軽い気持ちで生きることをやめたと思っているのだろうか。いいや、思っていないだろう。


しかし、彼のどうしようもなく苦しい状況を想像することができたのなら

「もったいない」は出てこないんじゃないか。


才能に溢れ、繊細で優しい人間は、周りには理解も、共感もできないほどに苦しみ、もがいてこの世を終える。どうか、どうか、そんな人がこれ以上傷つかなくて済む、そんな世の中になってはくれないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?